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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その四十二

「生きていけるからな」
「もうそこでか」
「ただひたすら世間知らずになって」
 友人はさらに話した。
「こうしてな」
「的外れなことばかり言うんだな」
「頭がよくてもな」
「馬鹿になるんだな」
「頭のいい馬鹿だな」
 その教授をこう評した。
「つまりは」
「そうだな」
 大学生も頷いた。
「この人は」
「勉強は出来てもな」
「それでもな」
「世間知らずでな」
「馬鹿なんだな」
「本当に頭のいい馬鹿だな」
「この人もな、だからエウロパと連合は違うだろ」
 別の国だというのだ。
「本当にな」
「そこがわかってないなんてな」
「世間知らずに程があるだろ」
「そうだよな」
「だからな」
 それでというのだ。
「変なこと言うんだな」
「そういうことだな」 
 友人もそうだと言った。
「これは」
「学者さんってこうした人本当にいるな」
「論文は書けてな」
「その分野の知識はあってもな」
 このことは事実でもというのだ。
「世の中のことを知らない」
「そんな人いるな」
「この人もな、やっぱり世の中知らないと駄目だな」
 大学生は強い声で言った。
「どんな仕事でも」
「そういうことだな、さもないとな」
「こうしたこと言うな」
「変なことをな」
「それでそうした人の話を聞くと」
「それが学者さんでもな」
「凄い大学の教授でも」
 それでもとだ、大学生は友人に話した。
「こうなるんだな」
「そういうことだな」
「それで大学の教授って肩書き鵜呑みにしてな」
「鵜呑みにしたら駄目だな」
「ああ、というかな」
 大学生は難しい顔でこうも言った。
「この人連合をエウロパみたいにしたいのかね」
「あの統制国家か?」
「あの国中央政府強いだろ」
「滅茶苦茶強いぜ」
 友人は即座に言葉を返した。
「各国政府はあってもな」
「そこは連合と同じでもな」
「もう中央政府が全部決める」
「そんな国だよな」
「中央集権国家だよ」
「それでその国家の統制もな」
「強いぜ」
 連合と違ってというのだ。 
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