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八条学園騒動記

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第七百四十五話 清潔な場所その八

「民主主義じゃない様な」
「サハラの独裁国家みたいだね」
「だから言論の自由もね」
 これもというのだ。
「ユダヤ教の範疇でよ」
「行われるもので」
「そこから出たら」
「アウトでね」
 それでというのだ。
「漫画や小説だと発禁処分もあるのよ」
「検閲を受けて」
「それでなのね」
「源氏物語だってね」 
 日本の古典であるこの大長編作品もというのだ。
「女性関係が派手過ぎるってことでなりかけたのよ」
「源氏物語も駄目なんだ」
「そうなるのね」
「浮気ばかりしてるってことでね」
「七つの大罪の好色だね」」
「あと十戒の汝姦淫するなかれね」
「完全に当てはまるってことで」
 そうした主張が出てというのだ。
「それでなのよ」
「発禁になりかけたんだ」
「イスラエルだと」
「そこまで厳しいから」
 そうしたお国柄だからだというのだ。
「本当に検閲があってね」
「発禁処分もある」
「そうした国なのね」
「勿論懲役とかもあるから」 
 ユダヤ教の教えに反するものを作品の中で出せばというのだ。
「死刑は流石にないけれど」
「それでも凄いね」
「連合で検閲あるなんてね」 
 二人共信じられないといった顔で言うばかりだった。
「それで発禁あるなんて」
「ユダヤ教に反するのなら」
「同性愛なんてね」
 こちらはというと。
「本を持ってるだけでよ」
「罪になるね」
「絶対にそうよね」
「イスラエルではね」
「同性愛イスラエルじゃ否定されてるからね」
「ユダヤ教でね」
「もう絶対に許されないから」
 同性愛はというのだ。
「死刑あるから」
「中世みたいだね」
 そう聞いてだ、セドリックは思わずこう言った。
「その頃の欧州みたいだね」
「そうよね」
 ウェンディもそれはと続いた。
「最早ね」
「そうしたお話だね」
「今時そうした国があるなんてね」
「だってユダヤ教では偶像崇拝と並ぶ大罪だから」
 アンはそれでと話した。
「死刑もあるのよ」
「凄いね」
「そこまでやるのね」
「同性愛の同人誌なんて」
 連合では普通に出回っているそれはというと。
「裏でしかね」
「出回ってないんだ」
「死刑になるから」
「そう、ちなみに偶像崇拝も大罪って言ったけれど」
 アンはこちらの話もした。 
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