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八条学園騒動記

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第七百四十四話 シナゴーグその十二

「信仰には」
「自分がこの世で一番偉いと思っていて」
「あっ、ラビの人が偉そうに言うとかで」
「嫌に思ったらしくて」
 それでというのだ。
「そうしたことにね」
「文句言うの」
「そんな人だから」
 アンはそれ故にと話した。
「もうね」
「何してもなのね」
「更正しないでしょうけれど」
「それでもお金を稼がせるのね」
「一生ね」
「解放なしね」
「親戚の会議で決まったらしいから」
 そうすることがというのだ。
「もうね」
「その人は一生タコ部屋ね」
「ちなみに大飯喰らいでもあって」 
 七つの大罪の一つ大食である、当時のヘブライの地は荒野であり余分な食べものがなくそれが罪になったのだ。
「人のお家に今日行くって言っていきなり上がり込んで」
「ご飯たらふく食べるの」
「そんな生活を繰り返して」
 それでというのだ。
「どうしようもなかったから」
「そうなるのね」
「知ってる人全員見捨てたから」
 あまりにも酷くてというのだ。
「そうなったから」
「自業自得なのね」
「それで他の国ならいざ知らず」
「イスラエルだと罪に問われることだから」
「タコ部屋で済んでよかったでしょ」
 こう言うのだった。
「別にね」
「そうかな」
「いいのかしら」
「罪に問われるよりましでしょ」
 こう二人に言った、そして三人でシナゴーグの中を見て回ることにするのだった。


シナゴーグ   完


                     2023・12・16 
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