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八条学園騒動記

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第七百四十四話 シナゴーグその十

「連合全体がね」
「そうだけれどね」
「お金大事よね」
「そうだけれど」
「イスラエルは特にだね」
「お金の国よね」
「そうなのよ」
 二人に話した。
「教典にも書かれてる位だからね」
「お金は大事で」
「あれば幸せだって」
「そうなの、それで皆必死にね」
 イスラエルそれにユダヤ系のコミニティではというのだ、アンはセドリックとウェンディに話した。
「お金を稼いで」
「無駄遣いをしない」
「そうして生きてるのね」
「そうなの、それで亡くなったら」
 その時はというと。
「どれだけ貯金があるか」
「それが大事なんだ」
「亡くなった時も」
「それは子孫にね」
「受け継がれるんだね」
「そうなるのね」
「そうなの、兎に角ね」
 イスラエルそしてユダヤ系の社会ではというのだ。
「お金は大事で」
「どれだけ貯金あるか」
「それが大事なのね」
「若し借金大王だったら」
 それならというのだ。
「もうそれでね」
「アウトだね」
「人間としての評価落ちるのね」
「そうなの」
 まさにというのだ。
「そりゃ借金するにも理由があるわね」
「その人それぞれでね」
 セドリックが答えた。
「あるね」
「真っ当な理由ならいいのよ」
 借金があってもというのだ。
「別にね、けれどね」
「遊びとか働かないでだと」
「アウトなのよ」
「やっぱりそうだね」
「怠け者でお酒に遊んでばかりで」
「それで借金持ってたら」
「下手したら七つの大罪や十戒のお話になって」
 そうしてというのだ。
「罪に問われるのよ」
「犯罪にもなるんだね」
「イスラエルではね」
「そこが厳しいね」
「特にお金のことはね、ただ誰もがね」 
 アンはこうも言った。
「働き者かっていうと」
「違うね」
「ええ、信仰心あるかっていうと」
「それも違うね」
「怠け者で信仰心ない人もね」
「イスラエルにいるんだね」
「そう、いてね」
 それでというのだ。
「親戚とかにいるとね」
「厄介なんだね」
「そうなの、幸い私の親戚にはいないけれど」
 そうした人物はというのだ。
「知り合いにいてね」
「大変なんだね」
「そうなのよ、この前遂にね」
 アンはセドリックに話した。 
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