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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その三

「これまで以上に教育に力を入れてしかもだ」
「生涯学習もですね」
「これまで以上に力を入れるものだからだ」
「中央集権的でかつですね」
「統制色が強い、ああした教育制度はな」
 どうしてもというのだ。
「連合では無理だ、連合は今の時点で平均就学時間はエウロパ以上だしな」
「そちらを変える必要はないですか」
「そしてだ」
 さらにというのだ。
「就学前からだ」
「子供に教育を二年も施すことは」
「幼稚園もあるからそれでだ」
「いいですか」
「その筈だ、そもそも彼等が目指す人材は全体主義国家の中のそれの様なな」
 そうしたというのだ。
「人材だ、連合の求める人材ではない」
「連合の求める人材となりますと」
「民主主義国家の人材だな」
「左様です」
「我々も教育改革を行うのならな」
「連合に相応しい」
「そうしたものであるべきだ」
 こう言うのだった。
「連合には連合の特色がある」
「それに合った教育を行うべきですね」
「そうでないとだ」
「幾らいいと思って導入してもですね」
「無理が生じてな」
 そしてというのだ。
「結果が出ない」
「そうなるからですか」
「それを考えていくべきだ、もっと言えばな」
 上司は部下にさらに言った。
「連合は各国の独自性が強い」
「中にある国の」
「それがあるからな」
「各国でもですね」
「考えてだ」
 そうしてというのだ。
「やっていく必要もある」
「各国の独自性ですね」
「それも考慮してな」 
 そうしてというのだ。
「中央政府として考えていかないと駄目だ」
「連合は国家連合ですね」
「それぞれ各国の特色が強い、な」
「エウロパとは違いますね」
「エウロパは中央集権国家だ」
 今言った通りにというのだ。
「各国は存在するが」
「その権限は弱いですね」
「中央政府特に国家元首である総統の権限が強くな」
「統制色もですね」
「強い、だからだ」
「ああした政府が強力に推し進めてですね」
「そして国家の為の人材を育てる」
 そうしたというのだ。
「教育も可能でだ」
「効果も出ますね」
「そこが違う、連合はそれぞれの個人がそれぞれの能力で幸せに暮らせてな」
「同時に国家を発展させられる」
「そうした教育を考えていてだ」
「実行に移していますね」
「だからだ」
 それでというのだ。 
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