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八条学園騒動記

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第七百四十二話 童顔だとその四

「やっぱりね」
「人相が変わるんだね」
「ドキュン高校の連中なんか見たら」  
 その悪い連中が集まる学校である。
「服装もだけれど」
「人相もだね」
「ヤクザ屋さん予備軍みたいな」
 そうしたというのだ。
「碌でもないね」
「人相になるんだね」
「実際そうでしょ」
 そうした高校の連中はというのだ。
「もうね」
「言われてみれば」
 セドリックもそれはと応えた。
「そうだね」
「でしょ?まあ元のお顔立ちが悪そうでも」
「そうした人もいるね」
「目を見ればわかるしね」
「悪人の目は濁ってるっていうね」
「そう、それで顔つきがね」
 これがというのだ。
「悪いことを考えていると悪い表情になるから」
「顔つきがそうなるんだね」
「緊張した状態にずっとあると」
 そうした人はというのだ。
「もうね」
「戦場にいるみたいな、かな」
「何でも日本にある士官学校は凄く厳しいから」
「中央政府軍の?」
「日本軍の方もね」
 そのどちらもというのだ。
「中央政府軍のは幾つかあるけれど」
「規模が大きいからね」
「けれど日本にある士官学校は」
 そこはというと。
「物凄く厳しいから」
「連合軍って規律厳しいけれど」
「日本にある士官学校はとりわけね」
「厳しいんだ」
「規律の徹底だけじゃなくて」
 それに加えてというのだ。
「身だしなみとかお掃除と科訓練とか」
「全部厳しいんだ」
「それで凄い緊張した中にあるから」
 常にというのだ。
「学生さんのお顔がね」
「そうしたお顔になってるんだ」
「もう戦場にあるみたいな」
 士官学校といえど学校で戦場ではないがだ。
「それでね」
「そこまで緊張した中にあるから」
「凄くね」
 それこそというのだ。
「強張ったお顔みたいよ」
「そうなんだね」
「ちなみに日本の士官学校に入ることは」
 ウェンディは実際にそうする場合についても話した。
「連合軍では地獄だってね」
「言われてるんだ」
「日本が地獄で」
 そしてというのだ。
「他の国が天国だって」
「そこまで違うんだ」
「そうみたいよ」
「また随分な言われ様だね」
 セドリックはここまで聞いて実際にこう思った。
「それはまた」
「そんな状況だから」
「表情も違うね」
「もうね」 
 それこそというのだ。 
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