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八条学園騒動記

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第七百三十八話 銀の薔薇その六

「それでね」
「そのうえでなのね」
「エウロパ総統はね」
「ローマ皇帝なのね」
「言うならね」
「そう定められてるのね」
「共和制でも」
 エウロパはこの形態の国家である。
「けれどね」
「ローマ皇帝なのね」
「そうなのよ」
「矛盾してるわね」
「そうね、どうも」
「それで元帥さんも侯爵さんも」
「凄くね」
 エウロパではというのだ。
「かなりね」
「偉いのね」
「そう、だから嫌な国だけれど」
 やはり連合から見ればだ。
「けれど元帥夫人は人気あるから」
「お花の名前にもなったのね」
「不倫していても」
 そのオクタヴィアンとだ。
「演じているのが女の人だし」
「そうなのよね、あの作品ってね」
「メイン三人共女の人なのよね」
 彰子も七海も話した。
「これがね」
「見事に揃ってるわね」
「不倫でも何かね」
 相手役を演じるのが同性である為にというのだ。
「何か旦那さんは旦那さんで」
「同性愛は同性愛」
「そんな感じよね」
「どうもね」
「観てる方から見れば」
 作中では違うがだ、やはり少年であるので不倫となる。尚元帥夫人の年齢は三十二歳となっている。
「そうなるわね」
「どうしてもね」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「悪いことしてるっていう感覚がね」
「普通の不倫よりなくて」
「許せるのよね」
「それで凄くいいキャラだしね」
「大人の女性でね」
「気品もあってね」
「優雅でね」
 二人で話した。
「憧れるわね」
「貴族でもね」
「そう、昔からそう見られてて」
 それでというのだ。
「人気あるのよ」
「だから元帥夫人ね」
「このお花も」
「貴族の男の子でなくてね」
 その浮気相手のというのだ。
「そっちも人気キャラだけれど」
「一番の人気は誰か」
「そう言うと元帥夫人だから」
「人気って強いわね」
「そうよね」
「そう、人気はね」
 実際にとだ、レミは二人に答えた。
「何よりも強いわよ」
「俳優さんもユーチューバーもそうで」
 そしてとだ、彰子は考える顔で応えた。
「それでキャラクターもね」
「人気があるから注目されてね」
「お花の名前にもなるのね」
「他のことでもね」
「人気があると色々使われるわね」
「主役でもね」
 その立場でもというのだ。 
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