| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生とラーメン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八幕その四

「それはいいですが夕食前に:」
「食べることはだね」
「どうも、ですね」
「夕食が入らないからだね」
「それは大丈夫ですか?」
「一杯だけだから」
 食べたのはとです、先生はトミーに答えました。
「だからね」
「大丈夫ですね」
「うん、晩ご飯はね」
「そうだといいですが」
「それで今日の晩ご飯は何かな」
「カレイの煮付けです」
 トミーはすぐに答えました。
「そちらです」
「ああ、カレイだね」
「それともやしのおひたしとお味噌汁です」
「お味噌汁もあるんだね」
「茸の」
「いいね、じゃあいただくね」
「はい、ですが屋台のラーメンですか」
 トミーはこちらのお話もしました。
「美味しかったんですね」
「満足したよ」
 先生は実際に満足したお顔で答えました。
「凄くね」
「それは何よりですね」
「そちらのラーメンもね」
「じゃあ僕も機会があれば」
「行って来るね」
「そうします」
「それはいいことだよ、何でもね」
 それこそと言う先生でした。
「興味があるならね」
「食べることですね」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「その味をだよ」
「自分で知ることですね」
「そうすることがね」
 まさにというのです。
「食べることでそれでね」
「学問ですね」
「そうだよ」  
 まさにというのです。
「食べることもまたね」
「学問ですね」
「そうなんだ」
「食べることもですか」
「それもまたね」
「先生はまさに全てを学問とされますね」
「そう、読んで調べて書くね」
 具体的に言っていく先生でした。
「見て」
「それにですね」
「フィールドワークもね」
「時には飲んで食べることもですね」
「発掘だってそうだしね」
 こちらもというのです。
「兎角あらゆるものがね」
「学問ですね」
「そうなんだ」
 まさにというのです。
「だからね」
「それで、ですね」
「僕はね」
「食べることもですね」
「するよ」
「そうですよね」
「ただ日本に来て」
 そうしてからというのです。
「食べることはね」
「増えましたね」
「学問としてもね」
 そちらでもというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧