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イベリス

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第百二十九話 すっきりしてその十

「毎日ね」
「歩いてるのね」
「そうしてるのよ」
「だからスタイルも維持出来てるのね」
「結構食べて飲んでるけれど」 
 それでもというのだ。
「歩いてるから」
「特にスポーツをしなくても」
「やっていけてると思うわ」
「じゃあ私もそうするわね」
 咲はあらためて頷いた。
「これからは」
「そうしてね、じゃあモコちゃんのお散歩の後は」
 それからはというのだ。
「駅巡りをね」
「するのね」
「そうしてからアルバイト行ってね」
「夕方ね」
「それじゃあね」
 モコの散歩中にそうした話をした、そして実際にその後で昼食の後で駅巡りをすることにした。昼食は軽くだった。
「野菜炒めと果物ね」
「いいわね」
 愛は咲と一緒に食べつつ応えた。
「おばさんが作ってくれたけれど」
「野菜ステイックもあるし」
「健康的ね」
「実はお父さんから聞いたのよ」
 咲に母が言って来た。102
「こうしたお野菜や果物お昼に食べるのもいいってね」
「お父さんからなの」
「お父さん今埼玉行ってるでしょ」
 そこで働いているというのだ。
「そうでしょ」
「ええ、西武ライオンズの」
「その西武がね」
「何かあるの」
「そう、あのチームお昼は軽食だったらしいのよ」
「お野菜とか果物とか」
「そういうのばかりでね」
 それでというのだ。
「軽く食べた後で」
「試合に出てたの」
「食べ過ぎたらね」 
 そうなればというのだ。
「身体の動き鈍くなるでしょ」
「どうしてもそうなりますね」
 愛もその場合はと答えた。
「食べ過ぎますと」
「食べた分身体が重くなってね」
「しかも眠くもなって」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「西武はね」
「そうした風にしてたんですね」
「あと白いご飯やお肉を制限したことも」
 よく禁止というがこうしたものは制限であったらしい、禁酒といっても休み前以外は飲むなとしただけの様だ。
「有名でしょ」
「あの時の西武は」
「それをお父さん言ってたから」
 それでというのだ。
「今日のお昼はね」
「お野菜、野菜炒めと野菜スティックと」
「果物にしたの」
「そうですか」
「白いご飯だけれど」
 西武では制限されているというのだ。
「けれどね」
「それでもですね」
「そうして」
「今日のお昼はですね」
「西武意識して作ったのよ」
「叔父さんのお話を聞いて」
「ええ、まあね」
 母はこうも言った。 
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