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ドリトル先生とラーメン

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第四幕その九

「そうしたらもっとコテコテの味になるわ」
「何かそうしたお話したら」
 それならとです、チーチーは先生を見て思いました。
「先生も食べたくなるかな」
「先生今麻婆豆腐食べてるけれど」
 ダブダブも先生を見ています。
「どうかな」
「悪くないね、ただ僕は明日またラーメンを食べたくなったよ」
 先生は皆に笑顔で答えました。
「論文を書く際の参考にしている文献を読んでね」
「そうなんだ」
「焼きそばじゃなくてラーメンなんだ」
「今の先生は」
「豚骨ラーメンをね」
 こちらのラーメンをというのです。
「食べたくなったよ」
「ああ、あの白いスープの」
「博多のラーメンだね」
「言わずと知れた」
「大学の食堂でもあるから」
 そのラーメンはというのです。
「だからね」
「それでだね」
「じゃあ明日のお昼はそのラーメンね」
「豚骨ラーメン食べるのね」
「麺は細い麺でね」
 そちらでというのです。
「いただくよ」
「いいね、それも」
「まさに九州って感じで」
「神戸にいてもね」
「そのラーメンを食べるのね」
「そうするよ、その時ばかりはね」
 先生は笑ってこうも言いました。
「タイガースじゃなくてホークスになるね、僕も」
「あっ、九州っていうとね」
「まさにホークスだからね」
「しかもあのチーム本拠地福岡で」
「まさに博多がある場所だから」
「野球だとそうなるわね」
「だからね」
 それが為にというのです。
「明日のお昼はね」
「ホークスだね」
「タイガースでなくて」
「あのチームになるのね」
「そういえば」
 ここでトミーが自分のグラスに紹興酒を入れる先生に言いました。
「ホークスは元々は」
「あのチームは?」
「大阪が本拠地でしたね」
「そうだよ、難波の大阪球場がね」
「そうでしたね」
「まさにね」
 先生も答えます。
「大阪のチームだったんだ」
「そうでしたね」
「阪神は本社は野田阪神にあってね」
「大阪ですね」
「けれど球場は西宮にあるから」
 甲子園球場はです。
「大阪のチームでもね」
「球場は西宮ですね」
「そうしたチームだけれど」
 それでもというのです。
「ホークスはかつてはね」
「正真正銘の大阪のチームでしたね」
「親会社が鉄道会社で」
「南海ホークスでしたね」
「最初はね、それがね」
 その歴史があってというのです。
「親会社がダイエーになって」
「九州に本拠地を移転して」
「そしてね」
 そのうえでというのです。 
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