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おぢばにおかえり

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第七十七話 おみちの本その十八

「それで辛いです」
「それで好きじゃないのね」
「あまり、あとです」
 私にさらにお話してきました。
「お好み焼き定食とかもです」
「ないのね」
「そうなんですよね、あっちは」
「それも聞くわね」
「おうどんおかずにしないんですよ」
 あちらではというのです。
「丼と一緒に食べても変な目で見られます」
「食文化の違いね」
「それであっちはどうも」
「馴染めないのね」
「そうでした」
 こう私にお話してくれました。
「それで住むなら」
「関西なのね」
「広島とか特に九州もいいですが」
「九州?」
「ソフトバンクファンで長崎大好きなんで」
「どうして長崎好きなの?」
 根っからの関西人の新一君に合わないと思って聞きました。
「野球のことはわかるけれど」
「母方の祖母の出身地なんです」
「そうだったの」
「それで子供の頃から何度も行っていて」
 そうしてというのです。
「中華街も好きでハウステンボスも」
「あそこもなの」
「大好きですから」
「だから長崎好きなの」
「グラバー園も好きですね」
 そちらもというのです。
「九州に住むなら福岡かその長崎ですね」
「もう福岡は完全に野球ね」
「はい、ソフトバンク命なんで」
 だからだというのです。 
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