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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第四百五話 再集結 その3

第四百五話 再集結 その3
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

次の拠点先であるナガヌォ県に到着した俺たちは、ヴァサマ山付近のサービスエリアで次の日の朝まで休憩することになった。
理由は簡単で、ナガヌォ県に到着したのが夕方だったからだ。
そのままヴァサマ山を登山していれば、夜闇に包まれた山中で俺たち9人は遭難していた可能性が高い。
というわけで、新拠点のヴァサマ山への登山決行は、明日になった。
ワゴン車の窓から入ってくる日差しが、まぶしい。
車内には、きのう、女性主義者の石川ユニと理由地エルがコンビニで買ってきた弁当の容器が散乱している。
俺はポリ袋から取り出した、石川ユニと理由地エルが朝食用にコンビニで買ってきたクラッカーをバリボリを食べる。
俺が起きたのに続いて、他のメンバーたちも起床する。
外の空は快晴で、絶好の登山日和である。
朝食を済ませた俺たち9人は、そのまま、ワゴンをサービスエリアの駐車場に放置して、ヴァサマ山への登山を開始した。
昨日からずっと車中続きだった俺たちは、緑豊かな山中の景色に癒される。
俺は倉都てつおに疑問をぶつける。
「なぁ、俺たち9人以外のメンバーとは、いったいどうやって合流するんだ?」
倉都テツオがみんなに向かって地図を広げて、告げる。
「信重フサカが指定した合流ポイントはココだ、わかるか?」
倉都テツオが指さした場所は、ヴァサマ山の山頂付近だった。
俺たち9人はヴァサマ山の合流ポイントに向かう。
ヴァサマ山の山頂付近にはすでに、紅軍連合のメンバーの何人かが集まっていた。
見知った顔もいれば、都内での潜伏中に入団したと思われる新顔もいる。
カラーレスの頃から共に革命活動を行っていたメンバーの一人、須須木野ムサオがこっちに向かって走ってくる。
「能沢エーイチロウに、倉都テツオじゃないか‼会いたかったぜ‼日加リュージと石川ユニの後ろの奴らは新メンバーか?」
「ああ、その通り、そっちはどうだった?」
「そりゃあ、あの時、武器は全部アズマ山の土の中だったろ?だから都内でひっそりと爆弾作ったり、砥石を使って銃弾作ったり、それぐらいしか、することなかったぜ。でもエーイチロウが武器を取り返してくれたおかげで、やっと革命活動ができる‼お前は本当によくやったよ‼」
須須木野ムサオの背後から、女性が近づいてくる。
「ホント、兄さんのいう通りよ、みんな久しぶり」
須須木野ムサオを兄さんと呼ぶのは、須須木野ムサオの妹、須須木野ナルだ。
須須木野ナルも須須木野ムサオ同様、カラーレス時代からの仲間だ。
「須須木野ナルじゃないか!元気そうでよかったよ!」
「それはこっちのセリフよ、エーイチロウ、あの山火事、テレビで見てて、とてもしびれたわ!」
そう、俺が起こした、あの山火事で、多くのケーサツ官やジエータイ員が犠牲になった。
都内のアズマ山では今も消火活動が続いており、犠牲者もどんどん増えているようだ。
「いやあ、あれは実際、一酸化炭素中毒で死にかけてな、倉都テツオや、みんなが助けに来てくれなかったら、今ごろ、俺は死んでたよ」
「そう。それよりユイナはどこ?姫川ユイナ」
「ごめん、あの時、AZUMA山荘でユイナを探す暇はなかったんだ」
俺の言葉に複雑そうな表情をした須須木野ナルに、倉都テツオがフォローを入れる。
「あの時、エーイチロウは一人で、AZUMA山荘を占拠していたジエータイ達に立ち向かわないといけない状況に追い込まれていた、アズマ山の山火事がそのいい例さ、わかるか?」
「そう、なら仕方ないわよね、革命活動は常に死と隣り合わせだもん、こっちも新メンバーがいきなり脱走したりして、大変だったわ」
「須須木野のところも、そういうことがあったのか」
「エーイチロウのとこもあったの?」
「うん、まぁね...そっちの脱走者は、結局どうしたの?」
「普通に酒飲ませて、首絞めて、土に埋めた」
「そっか、土に埋めたという点に関しては俺たちも同じだ」
須須木野ムサオが俺と須須木野ナルの会話に割り込む。
「おいおい、お二人さん、辛気臭い話題はそれまでにして、もっと前向きな話をしようぜ!」俺が須須木野兄妹と話している最中にも、合流ポイントに次々と、見知った顔や、新顔達が集結してくる。
国内の原子力発電所を襲撃した時と比べて、紅軍連合のメンバーの数があきらかに増えていた。

次回予告 再集結 その4

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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