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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第四百六話 再集結 その4

第四百六話 再集結 その4
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

新拠点、ナガヌォ県ヴァサマ山の合流ポイントに再集結した紅軍連合のメンバー達。
都内での潜伏中に行った勧誘活動が功を制したのか、以前より人数が増えている。
俺、能沢エーイチロウは、合流ポイントで戦友たちと再会する。
その戦友である須須木野ムサオと須須木野ナル。
俺は久々の再会とお互いの無事を須須木野兄妹と共に祝った。
合流ポイントには約50名の紅軍連合のメンバーが集まった。
原子力発電所襲撃作戦直前のメンバーは、確か三十数人だったはずだ。
まぁ、俺のグループも潜伏中に7人も新メンバーが増えたので、当然か。
まぁ、7人の内、二人、案堂ユーコと小島ルルコは死亡してしまったが。
メンバーが全員そろったところで、倉都テツオと信重フサカが中心になって、新たな拠点の建設について、各メンバーに指示を始める。
家を作るのに必要なトタン屋根の購入や、山中での木々の伐採、生活に必要不可欠な日用品の購入、山菜集め、など、メンバーは皆、それぞれの作業で大忙しだ。
俺は食用の山菜を集める班に参加、山中で山菜を採り始める。
俺は今は亡き宮沢タクヤの教えをもとに、食用の山菜を集める。
共に山菜集めに参加していた須須木野ムサオが話しかけてくる。
「随分、手際がいいな」
「ああ、昔、宮沢タクヤっていたろ、アイツに教えてもらったのさ」
「懐かしいな、ソイツ、確かゴーカンしまくって、お前に殺されたんだっけ?」
「うん。でも前より、新メンバーが増えた影響で、またチカンだなんだって、騒がしくなるんだろうな」
「そうだな、あの時はユイナが中心になって裁判みたいなことしてたな...おっと、ごめん、ユイナの話題は禁句だったか...」
「いや、別にそんなに気を使わなくてもいいよ、俺が武器の回収のために、ユイナの捜索を無視したのは事実なんだから、俺はユイナを見捨てたクズ野郎だよ」
「そんなこと言うなよ、そもそも、宮沢タクヤにゴーカンされかけたユイナは心神喪失状態だったんだ、仮に生きていても戦力にはならなかったはずだ、だから、お前がそこまで自分を追い詰める必要はないよ」
「まぁ、俺はこれまで数々の仲間たちを葬ってきたけど、それはそいつらが、裏切り者だっからだ、でも、ユイナは違う、アイツにはかわいそうなことしちゃったな...」
「でも、お前の話が本当なら、AZUMA山荘はジエータイに占拠されていたんだろ?」
「ああ、外と中にジエータイ員がいたはずだ」
「ジエータイの仕事は主に、国家の防衛と人名救護だ、俺が思うにジエータイのやつらがAZUMA山荘に到着した時点で、ジエータイのやつらはユイナを存在を確認しているはずだ、ジエータイが心神喪失状態のユイナをAZUMA山荘の中に放置したままに、していたとは考えられない、つまり、ユイナはジエータイに保護されて別の場所に移された可能性が高い」
「なるほど、確かに、俺たちが都内で潜伏していた期間を考えれば、その間にユイナがジエータイに保護されていた可能性もなくはないか...」
「ああ。だから、そう気を落とすなよ、生きていれば、またすぐにユイナと会えるさ」
「だと、いいけどな。あ、お前が今、かごに入れた山菜、イヌサフランだぞ」
「え、これ行者ニンニクじゃないの?」
イヌサフランとは行者ニンニクに見た目が似ている山菜で、毒がある。
「アホ、それは行者ニンニクじゃなくて、イヌサフランだ、匂いを嗅いでみな」
「ニンニクの匂いがしないな、これ」
「そう、行者ニンニクとイヌサフランは見た目こそ似ているが、イヌサフランにはニンニク臭がしない、よく覚えておけよ」
「お、おう、ありがとな、助かったぜ...」
「それはこっちのセリフだよ、さっきのユイナが生きてるかもって話、正直、結構、励まされた」
「そ、そうか...まぁ、人数も増えてこれから色々あると思うけど、なんとか乗り切っていこうぜ!」
「おう」
そうだ、ユイナはきっと生きている。
生きてさえいれば、いつかきっとどこかで会えるはずだ。

次回予告 混乱 その1

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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