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新オズのリンキティンク

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第二幕その五

「明日もそうなるのかな」
「勿論じゃ、ここは食いたおれの街でじゃ」
 リンキティンク王が言ってきました。
「お笑いでもじゃ」
「笑い倒れるんだね」
「そうした街だからのう」
「明日もだね」
「お笑いとな」
「美味しいものでだね」
「笑い倒れるのじゃ、あと野球もあるぞ」
 リンキティンク王はこちらのお話もしました。
「黒と黄色のな」
「縦縞のだね」
 カエルマンがすぐに応えました、それも笑顔で。
「私の大好きなチームだよ」
「おお、お前さんもか」
「あんな絵になるチームはないね」
「華があってのう」
「素敵過ぎるチームだからね」
 それでというのです。
「大好きだよ」
「わしもじゃ、ではあのチームの試合もな」
「観るね」
「何と今度あの緑の蔦のある球場でじゃ」
 そちらでというのです。
「アンダースローで眼鏡をかけたエースとな」
「あの、まさか」
 ナターシャは今のお話に驚いて尋ねました。
「キャッチャーは少し野暮ったい感じの」
「うむ、物凄く打つな」
「その人達ですか」
「その黄金バッテリーのチームとな」
「試合ですか」
「それがあるぞ」
「凄いですね」
「いや、あのバッテリーは凄いぞ」
 リンキティンク王はその人の投球フォームを真似しつつお話しました。
「ピッチャーの方はのう」
「そのアンダースローで、ですね」
「物凄いカーブとシュートを投げてな」
 それでというのです。
「どんなバッターもキリキリ舞いじゃ」
「それでキャッチャーの人もですね」
「堂々とな」 
 まさにというのです。
「四番としてじゃ」
「ホームラン打ちますね」
「リードも絶品でな」
「物凄く頭がいいですね」
「そうなのじゃよ、その二人がおるチームとな」
「試合をするんですね」
「こっちも負けておらん」 
 縦縞のチームもというのです。
「文字通り猛虎じゃ」
「その強さですね」
「きら星の如く選手が揃っておってな、相手が杉浦さんと野村さんならじゃ」
 このお二人ならというのです。
「こっちは藤村さんに村山さん、三宅さんに遠井さん、田中さんに辻さんにバッキーさんじゃ」
「錚々たる顔触れですね」
「何でも外の世界で活躍してな」
 そのチームで、です。
「オズの国に来てもじゃ」
「あのチームで活躍しておられるんですね」
「もう無敵じゃよ」
 そこまで強いというのです。
「そして強いだけでなくな」
「絵になって華がありますね」
「うむ」
 実際にというのです。
「これがな」
「だからですね」
「その試合もな」
「観に行くんですね」
「そして楽しもうぞ。テレビやネットでも観られるが」
 それでもというのです。 
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