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星河の覇皇

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第八十四部第一章 梟雄の復活その九

「このままでは」
「さらに沈むな」
「そうなりかねないので」
「だからだな」
「はい、絶対に」 
 ここはというのだ。
「艦内の空気を変えましょう」
「よし、では明日だ」
「早速ですね」
「そうする、やはり沈んだ空気を変えるには娯楽だ」
 これだというのだ。
「艦内では少ないが」
「しかし映像なら」
「それがある、そして機知に着いたならな」
 その時のことも話した。
「上陸をさせてな」
「羽根を伸ばさせますね」
「風俗でも何でも行かせる」
 色、そちらも楽しませるというのだ。
「そうしてだ」
「英気を養わせますか」
「そうしてな」
「何とかですね」
「士気を上げないとな」
「それでは」
「今はな」
 こう話してだ、そしてだった。
 艦内でそうした、この艦は実際にそれで士気は上がったが。
 だがここでだ、多くの艦で士気は落ちたままだった。それはティムール軍上層部にも伝わっていてだった。
 サマルカンド星系でもだ、軍議が開かれていていた。
「困ったな」
「全くですね」
「士気が落ちています」
「このままでは脱走兵が出ます」
「どうしたものか」
「この状況は」
「せめてです」
 こうした言葉が出た。
「主席がです」
「はい、何とかです」
「立ち上がって頂いてです」
「復帰されれば」
「そうですが」
「それでもですね」
「今の状況では」
 どうしてもというのだ。
「それもままなりませんね」
「全くです」
「主席が復帰されないと」
「事態の好転はないです」
「オムダーマン軍に後れを取ったままです」
「インフルエンザなら」
 それならというのだ。
「そろそろですね」
「はい、倒れられて五日目です」
「面会謝絶ですが」
「それでもですね」
「そろそろですね」
「復帰されますね」
「インフルエンザが治って」
「そうして」
「なら」
 インフルエンザならというのだ。
「是非ですね」
「主席が戻られて」
「この状況もですね」
「何とか巻き返せますね」
「必ず」
「そうですね」
「ここは」
「はい、是非」
 何とかというのだ。 
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