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仮面ライダーファイズ 小さな星の話

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第三十九章

「何っ!」
「三人同時でもか!」
 三人は技を浴びせたままで驚きの声をあげる。攻撃は確かに決まっている。しかしそれでも王は崩れはしない。それどころか彼等を弾き飛ばしてしまった。
「うわっ!」
「ぐわっ」
 三人は地面に叩き付けられる。ベルトは外れはしなかったがそれでも衝撃は大きかった。
「嘘だろ、今ので」
 三原ははいつくばりながら顔をあげて王を見て言う。
「俺達三人の攻撃をまともに受けて」
「効いていないっていうのか!?」
 草加は片膝で起き上がって声をあげる。
「まさか」
「いや、効いてはいる」
 乾は立ち上がってこう述べる。
「だが普通にやっただけじゃこいつは倒せない」
「どうするんだ、じゃあ」
「やってやる」
 三原に答える。
「こっちもな。意地を見せてな!」
 携帯を入力する。
「アゥエーキング」
 電子音が聞こえる。そして今ブラスターフォームになった。
「それでやるつもりか」
「ああ」
 今度は草加に答える。
「これでな。多分今のでそれなりにダメージは受けている」
 屈みながらの言葉であった。
「なら・・・・・・これでな!」
 また跳んだ。空中で照準をセットする。そこからクリムゾンスマッシュを再び放つ。
「今度は・・・・・・そう簡単には防げない!」
 急降下し叫ぶ。赤い円錐が王に突き刺さる。王はそれを手で受け止めているが無駄だった。ファイズの力が徐々に押していく。
「どうなるってんだ!?」
「乾!」
 草加と三原はその乾を見て言う。だが徐々に彼は押していた。
「ううううううううううう・・・・・・」
 彼と王はそのまませめぎ合っていた。だが遂に。勝者が決まった。
「うおおおおおおおおおおおおお!」
 乾はそのまま押し切る。遂に王は敗れた。クリムゾンスマッシュが炸裂しファイズの紋章が輝く。王はその中で巨大な青白い炎として果てたのであった。
 乾はその後ろに着地する。片膝をつき衝撃をそれで抑えていた。それからゆっくりと立ち上がり燃える王を見る。
「やったか」
「そうだ」
 三原が答える。
「これでな。王は死んだ」
「その証拠に。見ろ」
 草加は炎から灰になった王を指差す。
「これが何よりの証拠だ」
「そうか、やっとか」
 乾はその灰を見下ろして言う。
「終わったんだな、オルフェノクは」
「そうだ、一旦戻るか」
 草加は変身を解く。そのうえで乾に述べる。
「待ってる奴等がいるからな」
「そうだな」
 乾はそれに頷く。そして彼も変身を解いた。三原もそれに続く。
「それじゃあな」
「そういうことだ」
「行くか」
 草加と三原は乾を急かす。
「わかった」
 乾が頷き三人はバイクに乗る。そしてまずは木場達と合流した。見れば三人は健在だった。
「何ともなかったか、木場」
「うん、こっちはね」
「おかげで暇だったぜ」
「もう、海堂さんたら」
 三人はいつもの調子だった。
「それで御前等どうするんだ?」
 乾は三人にあらためて問うた。
「これからは」
「俺はとりあえず元の生活に戻ることにするよ」 
 木場はうつむいてそう答えた。
「父さんの会社と家が戻りそうだから」
「そうなのか」
「うん。叔父さんがね、捕まったから」
 あの叔父は結局不祥事を起こして捕まったのだ。それにより木場は会社と家を取り戻すことになったのである。
「それでね」
「そうか。じゃあ人間として生きるんだな」
「うん、これからも色々あるだろうけれど」
 彼は答える。
「それでも俺はオルフェノクじゃない、人間だから」
「そうか。じゃあまたな」
「うん、また会うだろうけれど」
 木場は一人姿を消した。今度は三原が海堂に問うた。
「あんたはやっぱり絵か」
「楽しいぜ、これも
 そう三原に返す。
「ギターはもうできねえけれどな。こっちでやってくぜ」
「そうか。それじゃあな」
「二度と会いたくないぜ。あばよ」
 彼もまた姿を消す。最後に草加が長田に声をかける。
「啓太郎のところにいてもいいんじゃないかな」
「啓太郎さんのところへ」
「それはあんたの好きにしな」
 そう述べる。
 
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