| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と山椒魚

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六幕その六

「教育、学問にも熱心でね」
「この学園を創設されて」
「そこに動物園等ももうけて」
「その時にだね」
「そう言われたんだね」
「そうなんだ、稀少な生きものはね」
 是非にというのです。
「学園全体でだよ」
「その力を合わせて」
「そうしてよね」
「飼育して保護する」
「研究も行って」
「そう言われて今もね」
 この時代もというのです。
「それを続けているんだ」
「成程ね」
「そうなんだね」
「それでそうしているのね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「ずっとね」
「いいことだね」
「飼育員の人達も頑張ってるけれど」
「一つの生きものの保護って凄く大事だし」
「時としてとんでもなく大変だから」
「学園全体でそれにあたる」
「それはいいことだね」
 先生は皆に言いました。
「学園全体で責任を以て行うことはね」
「全くだね」
「そうしてヒヤンさんやニホンオオカミさん達も保護してるし」
「コアラさんやパンダさんもだし」
「凄くいいことだよ」
「どんな生きものも命があるから」
 だからだというのです。
「それを忘れたらいけないよ」
「全くだね」
「だから守っていくね」
「この学園全体で」
「保護している生きもの達を」
「そうしているよ、そういえばね」
 ここで先生はこうも言いました。
「オオサンショウウオは日本の川にいるけれど」
「奇麗な川にね」
「標高の高い清流に」
「それは僕達も知ってるよ」
「先生と一緒に勉強したわ」
「昔は獺もいたね」
 この生きもののお話もするのでした。
「愛媛県に行った時にお話したね」
「そうそう、日本に移住してきたね」
「あの獺さん達ね」
「どんどん日本に広まっていってるわね」
「また日本に獺がいる様になったけれど」
 何か、でした。
 先生は言いたげでした、皆もそのことに気付いて先生に尋ねました。
「あれっ、何かあるの先生」
「そんな感じだけれど」
「よかったら教えて」
「そうしてくれるかしら」
「日本で獺は一旦絶滅したと言われているね」
 先生は皆に微笑んでお話しました。
「そうだね」
「残念なことにね」
「乱獲と開発のせいでね」
「数が減って棲み処もなくなって」
「そうなったんだよね」
「それが最近発見されているんだ」
 日本に元からいた獺達がというのです。
「これがね」
「えっ、そうなんだ」
「確かニホンカワウソさんだよね」
「あの獺さんがまだいたんだ」
「絶滅したんじゃって言われていたのに」
「そうみたいだよ、若しいるのなら」
 今もというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧