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神々の塔

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第九話 自然もありその二

「海底でも移動出来る」
「その備えをやな」
「していかんとな」
「マップあったな」
 リーはその目を鋭くさせて言った、十人で移動しつつ周囲への警戒は全く怠ってはいない。そのうえで進んでいた。
「塔の」
「それをよく見てやな」
「一階一階な」 
 まさにというのだ。
「先の先までな」
「チェックして」
「そしてや」
 こうシェリルに話した。
「進んでいくことやろな」
「やっぱりそうなるか」
「これまでもそうしてきたが」
「どんなモンスターが出るか壁や扉やトラップの位置もな」
「しかし環境のことはな」
 密林の階段今自分達がいる様なものであったりすることはというのだ。
「あまりチェックしてへんかったやろ」
「ああ、そこまではな」
「けどな」
「これからはそこもチェックしていくことやな」
「密林では密林の戦い方がある」
「それで海底やったとしても」
「海底での戦い方がある」 
 それぞれというのだ。
「そやからな」
「そこまでやな」
「確認して」
「進んでいって」
「戦うことや」
「そやな」 
 シェリルはリーのその言葉に頷いた。
「ほんまに」
「密林の木々に隠れて」
 羅は壁になっているその木々を見つつ話した。
「襲って来るしな」
「ああ、言ってる傍から来たわ」
 中里は羅が言った直後にその目を鋭くさせて述べた。
「隠れてるつもりやが」
「我等にはわかるわ」
「伊達に星のモンやないからな」
「どれだけ上手に隠れてるつもりでもな」
「気配、特に殺気でわかる」
「そや、そこや」
 中里は鋭い言葉を出した、そして。 
 目からだ、雷の術を放った。そうして目を向けた方の木々にまるで木々と同化する様に潜み襲わんとしていた数匹の大蛇達をだった。
 それで倒した、そのうえで蛇達が変わった金塊を見つつ言った。
「壁になっていても木でな」
「それが密集していてるとな」
 羅はその金塊を手に取りつつ話した。
「こうしてや」
「隠れることが出来るな」
「そして襲える」
「そやな」
「それぞれの環境で獣やモンスターも違えば」
 その種類がというのだ。
「その戦い方もや」
「ほんまちゃうな」
「密林には密林のね、そしてよ」
 アレンカールも言ってきた。
「同じ密林でもね」
「違いがあるな」
「ここは東南アジアみたいな感じだけれど」
 そちらの密林だというのだ。
「アフリカの密林はまた違うし特にね」
「アマゾンやな」
「こっちの世界のアマゾンなんてね」 
「起きた世界の比やないからな」
「起きた世界で緑の地獄だったのよ」
 羅に半分笑って半分真顔で話した、危険な生きものは非常に多く暑くかつ疫病も多い為そう呼ばれ得いるのだ。 
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