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神々の塔

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第九話 自然もありその一

                第九話  自然もあり
 クマゾッツ達に勝ったことを祝った次の日からだ。
 十人はまた塔の踏破を進めていった、塔をこれまで通り一階一階確実に進んでいくがその中でだった。
 リーは塔の迷宮の中を見回してだ、こんなことを言った。
「この階は密林みたいやな」
「ジャングルやな」
「そや、東南アジアのな」
 こうシェリルに話した。
「そんな感じやな」
「そやからモンスターもやな」
 シェリルは先程倒した彼等の話をした。
「密林におる様な」
「そんなのやな」
「ツーヘッドスネークとかな」
「獣やと虎が出たな」
「そやったな」
「塔の中におる気がせん」
 リーは冷静な顔で述べた。
「ほんまにや」
「密林の中におるみたいやな」
「そんな感じや、不思議な塔やな」
「ダンジョン、煉瓦の建物の中におる様な階もあればな」
 それならというのだ。
「こうしたな」
「密林みたいなところもあるな」
「これはな」
「他にもやな」
「こうした場所がな」
 この塔の中にはとだ、リーは述べた。
「あるやろな」
「そやろな」
 芥川はリーの今の言葉にこう返した。
「ここは普通の塔やない」
「まさに神々の塔やな」
「この世界の神霊が集ってな」
「様々な神界の」
「それでや」
「出来てる塔やからか」
「こうした密林の階もあれば」 
 それと共にというのだ。
「他にも色々なな」
「環境の階もあるか」
「そやろな」
「そうした塔か」
「塔言うたら煉瓦とかコンクリートとか木で出来てるもんや」
 トウェインはこの世界のダンジョンの一種類に区分される塔の話をした、洞窟や地下迷宮やピラミッドと同じものと考えられている。
「しかしやな」
「この塔はちゃうってことやな」
「ああ、神様が集ってな」
「それぞれの力が影響してるとな」
「こうしてな」
 まさにとだ、トウェインは施に応えて述べた。
「密林もあるんやな」
「そして他の環境の場所もな」
「あるやろな」
「例えば海底とかもな」
「ありと思うことやろな」
 トウェインは難しい顔で施に応えた。
「この塔はな」
「そやな、海の神様もおるしな」
「それぞれの神様の世界にな」
「あれやろ、セドナって女神様」
 メルヴィルはこの女神の名を出した。
「あの神様もな」
「海の神様やったな」
「そやった、イヌイットの方のな」
「その女神様もおるしな」
「この塔にもおるやろしな」
「それやとな」
 まさにというのだ。
「海底の階もな」
「あるな」
「その時はや」
 海底の階があればとだ、シェリルはすぐに言った。 
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