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神々の塔

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第九話 自然もありその三

「こっちの世界だとね」
「もう世紀末やな」
「そう言っていいまでにね」
「えげつないとこやな」
「地獄よりもね」
 まさにというのだ。
「過酷な、核戦争後の世界か」
「あれやな、震災後の関東か」
 施が乗って言って来た。
「魔界都市やな」
「そう、その時の新宿かもね」
「兎角こっちの世界のアマゾンはやな」
「サハラ砂漠と並んでね」
 それこそというのだ。
「地獄すら生ぬるい」
「そんな場所やな」
「そやからそれを再現した階もあると思うけれど」
 今度進むことになるがというのだ。
「とんでもない場所だってことをね」
「覚悟してやな」
「行くことよ」
「そやな、神霊だけやないな」 
 施も真顔で述べた。
「この塔は」
「モンスターに獣にね」
「環境もやな」
「過酷よ、そやからね」 
 それでと言うのだった。
「そうしたとろこも覚悟をして」
「やってこな」
「そうしましょう」
 こう話してそうしてだった。
 一行は金塊を手に入れてからそのうえでさらに進んでいった、そのうえで密林の階も進んでいき踏破してだった。
 次の階に行くと今度は平原でその次は通常の塔であり。
 その次は宇宙船の中の様な場所でだ、トウェインは呆れた様に言った。
「バラエティに富んでるな」
「これ神様遊んでるな」 
 リーも金属製の壁と床の中で言った。
「これは」
「ほんまにそやな、そういえば船の中もな」
「迷路みたいやな」
「ああ、しかもこの世界はな」
「科学もあるわ」
 この技術もというのだ。
「そやからな」
「こうした階もあるんやな」
「そやな」
「それで敵もやな」
 メルヴィルはこの言葉と共にだった。
 目の前に出て来た機械の兵達を見てだ、そしてだった。
 すぐに氷の術を右手を前に出して放ってだ、それで彼等を倒してから言った。
「機械の連中やな」
「そやな、この世界にあるもんはな」
 リーは機械の兵達が変わった金塊を見つつ話した。
「どんな獣もモンスターもな」
「出て来るな」
「そやな、言うならな」
 メルヴィルは警戒の念を解かず周囲に敵の気配を探りつつ話した。
「ここは神霊の遊び場でもあるか」
「ただ戦うんやなくてやな」
「ああ、環境についてもな」
「神霊達がやな」
「色々な場所を創ってな」
「細工もしてやな」
「人に試練を与えてな」
 そうしてというのだ。
「それを乗り越えるのを見てな」
「楽しむか」
「そうした場所やな」
「それがやな」
「ここや」
 神々の塔だというのだ。 
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