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八条学園騒動記

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第六百八十六話 カラフルにふんだんにその二

「ビールだけど」
「そっちのビールは何かな」
「黒よ」
 シッドににこりと笑って答えた。
「ビールはビールでもね」
「黒ビールだね」
「昔からあるけれどね」
 黒ビールはというのだ。
「今日はね」
「そちらのビールだね」
「これがいいわねと思ってね」 
 それでというのだ。
「選んだのよ」
「そうなんだ」
「黒ワインも考えたけれど」
「最近僕達ワインをよく飲んでるしね」
「だからね」
 それでというのだ。
「今日はビールにしたの」
「そういうことだね」
「ただ。ビールといっても」
 この酒でもというのだ。
「アルコール度高いわよ」
「ビールのアルコール度って大体五度だけれど」
 シッドはアルコール度と聞いてこう言った。
「もっと高いんだ」
「ビールの中で一番強い九度のね」
 これだけのアルコール度のというのだ。
「強いものよ」
「九度なんだ」
「だから飲むと」
「すぐ酔うね」
「そうなるわ」
 まさにというのだ。
「だからね」
「今日も酔えるんだ」
「そうよ、思えばカナダも寒い星多いし」
 ただし地球にあった頃よりは温暖な地域を遥かに多く持っている、その殆どが寒いのはロシア位のものである。
「お酒はね」
「強くないとね」
「寒さ凌げないから」
 だからだというのだ。
「カナダ人って強いお酒好きだしね」
「ビールも強いものにしたんだ」
「ちなみにカナダ産よ」
 そのビールはというのだ。
「オンタリオ星系産よ」
「あそこのなんだ」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「お酒もカナダだから」
「そちらの紹介も出来るね」
「そうよ、じゃあカラフルかつ大食でね」 
 この二つを前面に出してとだ、メアリーは笑顔で話した。
「いきましょう」
「それではね」 
 こう話してだった。
 三人で料理を作りはじめた、ここから収録をしていて説明も入れている。
 そしてだ、サラダもフライも作りデザートも出してだった。
 乾杯をして食べはじめるがここでトムは言った。
「いや、フライにはね」
「ビール?」
「うん」 
 メアリーに笑顔で答えた。
「ワインと同じだけいいね」
「そういえば貴方ビールも好きよね」
「ワインも好きだけれど」 
 それと共にというのだ。
「ビールもね」
「好きよね」
「だからね」
 それでとだ、黒ビールをぐいぐいと飲みつつ話した。 
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