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ドリトル先生とタキタロウ

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第七幕その四

「それが多い気がするし」
「頼朝さんや北条氏は」
「そのせいで鎌倉時代もだね」
「先生あまりいい印象ないのね」
「そうなんだね」
「僕個人はね。仏教文化は素晴らしいけれど」
 鎌倉時代のというのです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「鎌倉幕府自体にはね」
「先生いい印象ないのよね」
「そうだよ、その第一の理由が頼朝さんだよ」
 他ならぬこの人だというのです。
「本当にね」
「そうなるよね」
「兎角評判悪い人だからね」
「日本の歴史において」
「あの肖像画有名だけれど」
「誰でも知ってるお顔だけれどね」
「歌舞伎の義経線本桜ではいい風にも描かれているけれれど」
 それでもというのです。
「やっぱりね」
「全体的に評判悪いね」
「それは否定出来ないよ」
「ここにいた奥州藤原氏も滅ぼしたしね」
「たけき者もついには滅びる」
 先生は平家物語のこの言葉を遠い目で出しました。
「そう言うけれどね」
「片っ端から滅ぼすとね」
「好きになれないね」
「どうしても」
「そうだね」 
 こうしたお話をしながらです。
 先生は皆と一緒に平泉を観て回り中尊寺もそうしました、そしてお昼にはお蕎麦屋さんに案内しました。
「岩手県だからね」
「岩手県と言えばだよね」
「お蕎麦と言えばね」
「わんこそばよね」
「そうよね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「本場は盛岡だけれど」
「それでもだね」
「僕達も食べられるね」
「そうよね」
「そうだよ」
 皆に笑顔で言うのでした。
「このお店ではそうだから」
「だったらね」
「今からだね」
「わんこそばを食べるのね」
「皆で」
「そうしようね」
 既に席に着いています、そのうえでの言葉です。
「今から」
「うん、是非ね」
「そうしよう」
「わんこそば楽しみだよ」
「本当に」
「僕もだよ」
 先生もというのです。
「本場のわんこそばを食べられるからね」
「時々関西でも食べられるけれどね」
「東北フェァとかしていると」
「食べられるわね」
「そうだね」
「うん、けれどここではね」 
 岩手ではというのです。
「何しろ名物だからね」
「好きなだけ楽しめるね」
「何時でも」
「それで今から私達もね」
「楽しむのね」
「そうしようね」 
 皆に笑顔で言ってでした。 
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