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星河の覇皇

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第八十二部第五章 撤退する者達の焦りその四十二

「ありません、シャイターン主席の本質が政治家でもです」
「流石に戦争は、ですね」
「災害と比べてどちらが重要か」
「それは問題でも」
「やはり戦争ですね」
「そちらの方が重要ですね」
「そうなりますので」
 こう言うのだった、だがそれでもだった。八条は実は士官から議員になり閣僚にもなった。そして今も閣僚でありその立場から考え独裁者というものがわかっていてもその深層まで理解していないことには気付かず、気付いていてもそれは自分の間違いだと認識しなおしてそのうえで周りに話したのだった。
「どう考えましても」
「戦場を離れることはないですね」
「災害のことは現地に任せる」
「そうされますね」
「一時でもそれは出来ないですね」
「そうかと、ではです」
 八条はあらためて話した。
「我々はです」
「そうしたことも考え」
「そうしつつですね」
「サハラでの戦争を見ていきますね」
「これからも」
「この戦争が終わるまで」
 まさにその時までというのだ。
「観戦していきましょう」
「そしてサハラでの戦争をですね」
「主にエウロパに向けていく」
「その教訓をですね」
「そうしていきますね」
「はい、我々は学ぶ国です」
 それが連合だというのだ。
「あらゆることから」
「左様ですね」
「我々はそうして進歩していきますね」
「千年の間そうしてきました」
「無限の進歩を遂げてきていました」
「それは今もです」
 周りもその進歩について話した。
「技術も文化も」
「そして文明も」
「軍事もです」
「それもですね」
「進歩していきますね」
「巨大で発展し進歩していることが」
 国家がそうであることがというのだ。
「まさにです」
「最大の国防ですね」
「強く大きな国は飲み込めない」
「だからですね」
「我々としてはですね」
「学び進歩し続けていくことですね」
「そうしていきましょう」
 八条はこう言ってサハラでの戦争を観戦させ続けた、それはただ観るだけでなくこれからに活かす為のものだった。そのことを念頭に進めていくのだった。


第八十二部   完


                 2019・10・6 
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