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ドリトル先生とタキタロウ

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第一幕その七

「ソウギョ説もあるんだ」
「あの大きなお魚だね」
「淀川や利根川にいる」
「あのお魚だね」
「その説もあるんだ」
「大きいからね。ただ剥製とされるものを見ると」
 タキタロウのそれをというのです。
「マスに近いかもね、写真を観たら」
「そうなんだ」
「マスの可能性が高いんだ」
「タキタロウは」
「そうなのね」
「そう思うよ、あとね」
 先生はこうも言いました。
「若し食べても淡水魚だから」
「あっ、よく火を通すか」
「それか冷凍するか」
「そうして寄生虫を殺して」
「それで食べないと駄目だね」
「そう、川魚はそこが問題だからね」 
 寄生虫がというのです。
「鯉もそうだけれど」
「火を通すか冷凍して」
「寄生虫は殺して」
「そして食べないと駄目だね」
「どうしても」
「さもないと大変なことになるよ」
 食べた後でというのです。
「そうなるからね」
「そうよね」
「そこが問題だよね」
「鯉にしても鮭もそうで」
「鮎もそうだし」
「イワナもよね」
「若しあまり火を通さないかそのまま生で食べたら」
 冷凍しないで、です。
「怖いよ」
「先生いつも言われますね」
 トミーも言ってきました、皆でお箸を手にして食べながら。
「淡水魚を食べる時は」
「あと豚肉もだね」
「寄生虫が怖いですね」
「そう、豚肉もね」
 先生はイワナを美味しそうに食べつつ応えました、イワナをおかずにしてそのうえでご飯を食べています。
「よく火を通すかね」
「冷凍しないとですね」
「危ないよ」
「生で食べてはいけないですね」
「日本では稀に生で食べるけれど」
 そうでもというのです。
「よく冷凍しているね」
「豚肉も」
「さもないと怖いよ。史記で豚の生肉を食べる場面があるね」
「確か鴻門の会の場面ですね」
 トミーは先生に言われて応えました。
「確か」
「そう、あの場面でね」
「漢の高祖劉邦の配下の人が出て来て」
「主を護る為にね」
「その時にでしたね」
「あれは絶対に勧められないよ」
 先生は皆と一緒に食べつつお話しました。
「僕としてはね」
「そうだよね」
「豚の生肉も危険だね」
「おして川魚もだね」
「生では危ないね」
「安全なものを美味しく食べる」 
 先生は言いました。 
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