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ドリトル先生とタキタロウ

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第一幕その六

「そうしました」
「そうなんだね」
「先生川魚も好きだしね」
 トートーが言ってきました。
「丁度いいね」
「海のお魚も好きだけれど」
「そちらも好きよね」 
 チープサイドの家族も言います。
「鯉とか鮎とか」
「イワナもね」
「あと鮭や鱒や鰻も川に入るし」
 老馬も言います。
「先生そちらも好きだしね」
「あとタニシや沢蟹も食べるね」
 チーチーが指摘しました。
「そうだね」
「滋賀県で鮒寿司食べたけれど」
 ガブガブはこの珍味のことを思い出しました。
「あちらもだしね」
「結構食べてるね、本当に」 
 しみじみとして言うホワイティでした。
「先生は川のものも」
「あとザリガニも食べるね」
 ジップはこちらもと言いました。
「そうだね」
「日本人はザリガニは殆ど食べないけれど」
 ポリネシアはこのことは少し残念でした。
「先生はそうね」
「先生は日本二期て何でも食べる様になってね」
「川のものもそうなったね」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「それでイワナも食べるね」
「このお魚も」
「イワナなんてイギリスにいなかったよ」
 ガブガブは言いました。
「こんなお魚は」
「そうそう、鮭はいたけれどね」 
 ダブダブが応えました。
「イワナとかはいなかったわ」
「あと鮎もだね」
 老馬はこちらのお魚のお話をしました。
「いなかったね」
「そうだね、僕は鮎も好きだけれど」
 先生もこう応えます。
「イワナは日本に来てから知ったよ」
「もっと言えばイワナもだね」
「他の食べものと同じで」
「日本に来てからよね」
「食べたね」
「そうだよ、日本は川の幸も豊かだよ」
 こちらもというのです。
「本当にね」
「そうだよね」
「海の幸も山の幸も豊富で」
「川の幸もだね」
「田畑もあるし」
「今は牧場もあるしね」
「食材に恵まれてるよ」
 かなりというのです。
「本当にね。そして今はね」
「イワナだね」
「そのお魚を食べるね」
「そうするのよね」
「そうするよ、ただね」
 先生はイワナにすだちのお汁を絞ってかけます、そうしつつ言いました。
「タキタロウはイワナ説があるけれど」
「イワナってそんなに大きい?」
「七十センチも八十センチも」
「まして二メートルとかね」
「ちょっとないかもね」
「種類によるけれど」
「だからマスの仲間説もあるし」
 タキタロウにはというのです。 
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