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八条学園騒動記

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第六百七十九話 調理に入りその二

「それでね」
「そのうえでだよね」
「ちゃんと調理して」
「そして食べるね」
「そうするね」
「そうするわ」
 こう二人の従弟達に話した。
「カルボナーラと一緒に食べるわ」
「うん、じゃあね」
「そうしようね」
「それで今お鍋に火を入れたから」
 水を入れたそれをだ。
「それじゃあね」
「大蒜とベーコン切って」
「卵も分ける」
「生クリームと黒胡椒も用意する」
「全部するね」
「三人でね」
 手分けをしてというのだ。
「そうしていくわ」
「うん、じゃあね」
「そうしていこうね」
「是非ね、トムは大蒜切って」
 早速指示を出した。
「シッドはベーコンよ」
「わかったよ、今から切るよ」
「はじめるね」
「そしてね」
 メアリーはさらに言った。
「私は火を見ながらね」
「そうしながらだね」
「他のことをだね」
「していくわ」
 言いつつ生クリームをかき混ぜだしている。
「これもね」
「生クリームをかき混ぜて」
「後で使うんだね」
「ええ、それで卵もね」
 こちらもというのだ。
「白身と黄身分けるから」
「じゃあね」
「そういうのお願いするね」
「そうするわ、お湯は三分でね」
 それだけでというのだ。
「沸騰するからね」
「昔はそれだけのお水の量だと三十分はかかったんだよね」
 トムは水を並々と入れた大きな鍋を見て言った、何リットルもの水が入っていて今火を点けられている。
「そうだったよね」
「二十世紀の終わり頃のことよ」
「それが今ではだね」
「三分位でね」
「沸騰するんだね」
「火が強いから」
 その為にというのだ。
「それに鍋の熱の浸透もかなりだから」
「三分で沸騰するね」
「それでパスタもね」 
 今回の料理で最も重要なこれもというのだ。
「三分でよ」
「茹で上がるね」
「これも時代の進歩よ」
「パスタが三分で茹で上がるのも」
「普通の乾燥させたパスタは」
 市販のそれはというのだ。 
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