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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その四十三

「下八人全員女の子だよ」
「九人ですか」
「それでそのうち八人がな」
「女の子ですか」
「お陰で家に帰ったらな」
 どうかとだ、曹長は笑って話した。
「もう五月蠅くて仕方ないってな」
「九人ともなりますと」
「しかもそのうち八人、うち双子もいてな」
「それで八人ですね」
「全員女の子でな、肩身が狭いらしいな」
「奥さんも含めると女性は九人ですね」
「それで男は息子、俺から見たら甥とな」
「お兄さんだけで」
 軍曹も話を聞いて述べた。
「お二人だけでは」
「かなり分が悪いって言ってるな」
「よく女三人で姦しいといいますが」
「それが九人だからな」
「姦しいが三つですね」
「もう凄いらしいな、本当に俺より結婚したのは遅くてもな」
 それでもとだ、曹長はまたこう言った。
「子供の数はな」
「お兄さんの方がですね」
「ずっと多くなっているんだよ」
「そうなのですね」
「俺ももっと子供欲しいけれどな」
「あと何人位」
「二人な」
 それ位だというのだ。
「欲しいな」
「合わせて五人ですか」
「それだけ欲しいな」
「子供が多いと」
 どうかとだ、軍曹は連合の現実を話した。
「色々社会的なサービスがあって」
「有り難いからな」
「そのこともありますね」
「もう兄貴なんてな」
 彼の家はというと。
「九人だろ」
「社会的なサービスがですね」
「凄くてな」
 これは連合全体の政策である、子供が多い家庭には様々な社会的サービス、福利厚生も含めたそれを提供しより多くの子供をもうけてもらい少子高齢化を防ぎまた人口増加による国力発展を狙ってのことだ。
「それでな」
「かなり助かっていますか」
「だからな」
「曹長もですか」
「実際に子供欲しいしな」
「それにですね」
「サービスもな」
 こちらもというのだ。
「欲しいからな」
「だからですね」
「本当にな」
 そこはというのだ。
「二人は欲しいな」
「そうですか」
「ああ、とにかく家庭を持ってな」
「そうしてですね」
「子供は沢山いないとな」
「よくないですね」
「折角不妊治療だって進歩したんだ」
 それでというのだ。
「子供も出来やすいんだ」
「それならですね」
「子供は多いなら多い方がいい」
「そういうことですね」
「何につけてもな」
「そうしてその子供がですね」
「福利厚生とか社会的サービスにもなってな、連合もな」
 国自体がというのだ。 
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