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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その三十二

「受ける前に言われるからな」
「通るレベルかどうか」
「それがですよね」
「しっかり言われますよね」
「軍隊ってのは」
「勿論士官学校なぞだ」
 高校時代、卒業する頃の軍曹はというのだ。
「通る筈がなかった」
「レベル的にですね」
「偏差値が足りなくて」
「それで、ですね」
「どの大学にも通らないと言われた」
 高校時代にというのだ。
「進路面接の時にな」
「それ俺もです」
「俺もでした」
「通っても偏差値三十位の大学だって」
「私は三十位もな、しかし候補学生は」
 こちらの試験はというと。
「大学に通る位じゃないとな」
「合格しないんですよね」
「これが」
「いきなりそう言われますからね」
「試験前に」
「地連の人から」
「だから誰でも受けられてある程度誰でも行けるが」
 それでもというのだ。
「あからさまに落ちる奴は落ちる」
「現実はそうですよね」
「それで俺達一般や候補兵出身はですね」
「大抵下士官止まりで」
「下士官になっても昇進遅くて」
「それで候補学生出身だと」
 その彼等はというと。
「本当にですよね」
「あっという間に昇進していって」
「士官にもなりやすい」
「そうなんですね」
「そういうことだ、しかし階級で決まるより」
 遥かにとだ、軍曹は話した。
「いいな」
「そうですよね」
「連合軍の方が」
「階級によって決まるとか」
「そんなのおかしいですね」
「全くだな」
 軍曹もその通りだと述べた、そして。
 その日軍曹はおやつにオレンジのゼリーを食べた、この時にゼリーのカロリーをチェックして言った。
「カロリー低いな」
「ゼリーのカロリーはですか」
「低いですか」
「そうなんですか」
「アイスと比べたら」
 それこそというのだ。
「凄いな」
「まあアイスはですね」
「無茶苦茶カロリー高いですから」
「そのアイスと比べたら」
「ゼリーはかなり低いですね」
「甘いが」
 それでもとだ、周りにいるCICの兵士達に話した。今も暗い部屋の中で船や周りの状況が映し出されている。
「それでもな」
「ゼリーってゼラチンか寒天ですしね」
「それで固めて、ですから」
「ジュースで作る様なもので」
「そりゃアイスよりカロリーは低いですね」
「ずっと」
「あっさりしているしな」
 その味がというのだ。 
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