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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その三十

「部内士官か下士官の上の方」
「そうなることが前提ですね」
「それで採用されてるんですね」
「そういうことだ、軍隊は何だかんだで入り口社会だ」
 入ったその課程が問題だというのだ。
「一般企業や官公庁以上にな」
「そこは、ですね」
「厳しいですね」
「軍隊は」
「連合軍にしても」
「これがエウロパ軍ならな」
 彼等の場合はというと。
「もっと酷いからな」
「あとマウリア軍もですね」
「あっちは階級ありますから」
「こっちは試験次第ですけれど」
「エウロパとかマウリアは」
「貴族ならだ」
 それならというのだ。
「絶対に士官だ」
「兵隊からはないんですよね」
「下士官にもですよね」
「どっちにもならない」
「そうですよね」
「貴族イコール士官だ」
 エウロパ軍ではそうなっているというのだ。
「もうな」
「大学卒業までも絶対ですし」
「もう何から何まで、ですよね」
「あっちは階級次第で」
「それで、ですよね」
「そうした社会だからな」
 だからだというのだ。
「もうだ」
「それこそですね」
「エウロパやマウリアではですね」
「階級次第で」
「入隊した課程の問題でなくて」
「生まれが関係していますね」
「連合はお金持ちの子供でも一般から入ればな」
 それでというのだ。
「もうだ」
「それこそですよね」
「俺達と同じですから」
「兵隊からはじまって」
「セーラー服も着ますね」
「そして貧乏人の家の子供でも」
 資産家とは別に、というのだ。
「士官学校に合格すれば」
「実は志願者少なくて結構簡単に合格しますよね」
「そうみたいですね」
「軍隊全体がそうですけれど」
「連合だと」 
 このことは連合では軍の人気がないからだ、他に就職口が多くしかもより実入りのいい人気のある仕事もあるからだ。
「それで、ですよね」
「士官学校にもですよ」
「多少勉強したら入られて」
「それで、ですよね」
「後は士官ですね」
「卒業したら」
「そうなる、誰でもだ」
 それこそというのだ。
「兵士になれてな」
「士官にもなれる」
「それが連合軍ですよね」
「そうですよね」
「いいことだ、しかも食べるものも場所もな」
 これもというのだ。
「誰もがだな」
「ええ、同じもの食ってますね」
「この食堂で」
「そうしてますよね」
「連合軍は」
「士官室はあってもな」
 この時代にもこれは存在している。 
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