| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十二部第四章 破竹の進撃その十七

「ここはな」
「ちょっとやってみるか」
「明日の昼休みにでもご馳走になるか」
「俺達の飯食ってな」
「何か量少ないっていうし」
「ちょっとなら食えるだろ」 
 こうした読みもあった。
「じゃあな」
「明日食いに行こうぜ」
「そうするか」
「これを機会に」
「それで実際にどんなのか」
「確かめるんだな」
「サハラが言うにはな」
 ある若い兵士が言った。
「連合って何でも食うだろ」
「ああ、こっちじゃ豚肉食わないけれどな」
「こっちじゃムスリムでもアッラーに謝罪して食ったりするしな」
「鱗のない魚とかな」
「虫だってな」
「内臓もな」
 動物のそれもというのだ、イスラムにおいては普通は動物の内臓は食べない。
「他の食材もな」
「色々あるけれどな」
「こっちじゃ食わないの多いよな」
「酒だって色々飲むしな」
 連合では、というのだ。
「サハラじゃワインがメインで」
「その次にビールだけれどな」
「連合じゃ色々でな」
「この船の中にも結構持ち込んでるしな」
「連合から差し入れしてくれるしな」
 この辺りは連合軍の気配りだと言っていい。
「ウイスキーもバーボンもある」
「紹興酒だってな」
「日本酒やウォッカもあるぜ」
「酒も何でも飲めるな」
「好きなだけな」
 それこそと言うのだった。
「そこも違うしな」
「こっちは宗教の制約に寛容だからな」
「ユダヤ教以外は」
「流石にあそこは違うな」
「滅茶苦茶厳しいからな」
「問題な位に」
 兵士達の間にユダヤ教徒はいなかった、だからここではユダヤ教は関係ない風に言えるのだ。それでだった。
 彼等はここでさらに話した。
「じゃあ俺達はな」
「普通にサハラの食堂に行って」
「そしてそのうえで」
「ちょっとご馳走にならせてもらうか」
「レーションも拝借してな」
 こうした話をしてだ、そのうえでだった。
 兵士達はサハラの話から今度は連合の話になった、それは今ペナントを争っているアメリカンフットボールのチームの話だった。
「最近ブルーソックス調子落ちてきたな」
「そうだよな」
「連敗してきたな」
「ずっと調子よかったのにな」
「いよいよ決めるって時に」
「急に勝てなくなったな」
 そのチームの話をするのだった。
「ディフェンス乱れてきたな」
「どうもな」
「そこで負けてきたな」
「アメフトも守りが大事だからな」
「守りが崩れたらな」
「どんなチームも勝てないな」
「サッカーでもな」
 俗にフットボールと言われるこのスポーツもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧