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バナナ

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第二章

「それは、しかし」
「しかし?」
「しかしっていうと?」
「何かあるの?」
「イメージって凄いわね」 
 これ自体にも思うのだった。
「これだって思い込んだらね」
「ああ、それが事実になるわね」
「ゴリラにしても」
「バナナが大好物だって」
「野生のゴリラは食べないのに」
「バナナ自体がないから」
「それはね、それにね」
 好子はさらに言った。
「もう一つあるわね」
「ああ、狂暴ね」
「ゴリラっていうと」
「暴れん坊でね」
「獰猛だってね」
「それもイメージなのよね」 
 好子は考える顔でこうも述べた。
「いや本当に」
「実際は大人しくて」
「非暴力でね」
「むしろ家族思いでとても優しい」
「そんな生きものなのにね」
「キングコングとかね」 
 伝説的な名作映画の名前も出した。
「あとジャングル大帝とかドンキーコングとか」
「もう何でもよね」
「ゴリラって狂暴でね」
「獰猛ってイメージがあったけれど」
「それでもね」
「実は違うのよね」
「これがね」
「本当にイメージって凄い力あるわね、ただね」
 それでもとだ、好子が言った。
「私がバナナ好きなことは変わらないわね」
「そのことはなのね」
「変わらないのね」
「そのことは」
「好きなものはね」
 笑顔で話した。
「変わらないわ、それじゃあね」
「ええ、じゃあね」
「これからもね」
「バナナ食べていくのね」
「そうするのね」
「そうしていくわ」
 こう言って実際にだった。
 好子はこの日もバナナを食べた、そしてだった。
 動物園に行ってだ、ゴリラ達を見た。
 ゴリラ達は今ご飯を食べていた、セロリだけでなく林檎やメロンそれに梨や葡萄といったものにだった。 
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