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オズのボームさん

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第一幕その八

「それでだよ」
「オズの国も大きくなったんですね」
「そうなんだ」
「そういうことなんですね」
「背丈についてはね、そして食べもののお話に戻すけれど」
 あらためてこう言うのでした。
「僕はお寿司が大好きだけれど」
「そのお寿司もですね」
「昔はなかったよ」
「オズの国にもアメリカにも」
「全くね、それが今ではね」
「オズの国でもですね」
「普通に食べられて」
 そうしてというのです。
「とても美味しいね」
「素敵な食べものですね」
「全くだよ、あと中華料理だとね」
 ボームさんは神宝のお国の料理のお話もしました。
「麺も好きだし家鴨料理もね」
「家鴨いいですよね」
「うん、家鴨は卵も美味しいしね」
「ピータンですね」
「そして北京ダッグも」
 このお料理もというのです。
「好きだよ」
「そうなんですね」
「そして小龍包も」
「お好きですか」
「当時から中華街はあったけれどね」
 アメリカにもです。
「こんなに定着はしていなかったよ」
「そうだったんですね」
「中国系の人達も少なかったね」
 ボームさんが外の世界にいた頃はというのです。
「勿論日系人の人達もね」
「当時のアメリカではですね」
「オズの国でも昔はアジア系の人ずっと少なかったのよ」 
 ベッツイが言ってきました。
「本当に」
「そうそう、もう会えたらね」
 驢馬のハンクも言います、彼もこの場にいます。
「珍しいっていう位にね」
「少なかったわ」
「今は結構会えるけれど」
「昔はね」
「違ったわ」
「アメリカも変わったんだ、僕がいた頃はイギリス系が主流でも」 
 ボームさんはまた言いました。
「イングランド系でスコットランド系やウエールズ系は主流じゃなかったよ」
「アイスランド系の人達も」
 トロットも言います。
「主流じゃなかったわね」
「まさかアイルランド系の人が大統領になるなんて」
「思わなかったわね」
「外の世界でね」
「私も驚いたわ」
「そうだね」
「あっ、ケネディさんですね」 
 神宝はアイルランド系の大統領と聞いてすぐにこの人だとわかりました。
「そうですね」
「あの人アイルランド系だったね」
「それでカトリックだったね」
「実はそのことで有名なのよね」
「アメリカでは特にね」
 ジョージ達四人も言います。
「それまでプロテスタントの人達ばかりで」
「大統領になるのは」
「そのことも話題になって」
「注目されたんだったね」
「うん、オズの国でもキリスト教はあるよ」 
 ボームさんは宗教のお話もします。
「元々のオズの神々がオズの国の色々なものを司っている中でね」
「キリスト教が存在していて」
「他の宗教も存在していますね」
「そしてあらゆる神々も」
「エジプトやギリシアの神々も」
「皆オズの国にいますね」
「そう、けれどね」
 それでもというのです。 
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