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オズのボームさん

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第一幕その七

「お料理だって」
「こうした海の幸も普通に食べる様になって」
「中華料理やメキシコ料理も食べる様になって」
「和食も」
 日本のお料理もというのです。
「食べる様になったわ」
「そうよね」
「本当にね」
「オズの国も変わったわ」
「人も大きくなったし」
「あっ、そういえば」
 神宝は人が大きくなったと聞いて言いました。
「オズの国の人達は」
「昔と比べたらね」
「大きくなっていますね」
「私が最初に来た時はね」
「もっと小さかったですね」
「オズの国の人達はね」
「昔は大体一四五センチ位だったのが」
 それ位の背丈だったのにがというのです。
「一七五は普通にありますね」
「三十センチは大きくなったわね」
「そうですよね」
「そのこともね」
「変わりましたね」
「実は昔のアメリカ人も小さかったんだよ」
 ボームさんがここでこう言ってきました。
「というか昔の人達はね」
「小さかったんですね」
「今よりもね」
「そうだったんですね」
「摂っている栄養の関係でね」 
 そのせいでというのです。
「今よりもね」
「小さかったんですね」
「だからだよ」
「オズの国の人達もですね」
「外の世界より小さかったにしても」
「昔の人達は小さくて」
「オズの国の人達もだよ」
 この国の人達もというのです。
「今よりもね」
「小さかったんですね」
「そうだったんだ」
「そういえば」
 ここで恵梨香が言ってきました。
「昔の人達の背丈のお話聞いたら小柄よね」
「江戸時代の日本人はそう言われていたわね」
 ナターシャも言います。
「大人の男の人で一五五センチ位だったって」
「今だと僕達より少し高い位だね」
 カルロスは一五五センチと聞いて言いました。
「小学生でも六年生だとそれ位の人普通にいるよ」
「そう思うと小さいね」 
 ジョージも言います、見れば五人共一五五あるかないか位です。
「昔の人達は」
「そう思うと関羽様は大きいんだね」 
 神宝は今はオズの国にいるこの人のことを思いました、あの威風堂々たる外見で長い立派なお髭を生やしたあの人を。
「二メートルを超えてるし」
「あの人みたいな大きな人は稀だったよ」
 ボームさんも関羽さんについてこう言います。
「昔はね」
「そうなんですね」
「今以上にね」
「そうでしたか」
「それが外の世界の人達も大きくなって」
「アメリカ人もですね」
「オズの国はアメリカが反映される国だからね」
 その為にというのです。 
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