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星河の覇皇

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第八十二部第一章 打たない先手その六

「それならそれで、です」
「構いませんね」
「貿易や厚生、税制にインフラにとです」
「中央政府とはですね」
「我々はそれぞれ今でも対立していますし」
 このことも千年来だ、中央政府と各国政府の政治上での対立はこうした各分野でも頻発しているのだ。
 それはこの四国でも同じで伊東も今言うのだ。
「数十年後もです」
「そこで衝突しているでしょうね」
「おそらく」
「そうですね、正直国防はです」
 李も笑って話した。
「我々にとっては」
「優先順位が低いですね」
「実際に」
 その通りだとだ、伊東に話した。
「連合においては」
「むしろ中央政府の重要事項で」
「我々は各国の治安ですね」
「警察や各国軍を使った」
「そうしたものなので」
 それでというのだ。
「あまりです」
「意識しなくてもですね」
「そして中央政府に対しても」
「攻撃ポイントに選ばずとも」 
 それでもというのだ。
「他にもありますので」
「構わないですね」
「これといって」
「そういうことで」
「そもそも我々の内政も」
 各国政府ひいてはこの四国もだ。
「経済やインフラ、教育、厚生、連合内の貿易に」
「開発、開拓ですね」
「そうしたものが殆どで」
 それでというのだ。
「こと軍事は」
「政治上の優先順位は低いですね」
「全く以て」
「国防は中央政府に任せれば」
 マックリーフも言ってきた、尚彼の国であるアメリカも中国とロシアも中央政府軍の設立には反対していた。
「それで、です」
「足りますね」
「若し中央政府が国防で失態を犯せた」
「その政権が批判されるので」
「我々はその時に批判しますが」
「主な攻撃ポイントにしない」
「それでいいですね、しかし連合は」
 マックリーフはさらに話した。
「本当に軍事の重要度が低いですね」
「左様ですね」
 伊東もその通りだと答えた。
「何といっても」
「そうですね」
「他の国に比べて国力で圧倒し」
「連合全体で」
「そして軍隊の規模も」
 それもというのだ。
「巨大なので」
「しかも装備がいいので」
 連合の優れた技術が導入されていてだ。
「その結果ですね」
「どの国も積極的に攻めようとしないので」
「それで、ですね」
「軍事の優先順位は」
 連合ではというのだ。
「これといってです」
「高くないですね」
「そして」
 それでというのだ。 
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