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星河の覇皇

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第八十二部第一章 打たない先手その五

「その言葉です」
「そうでしたね」
「悪い人間を見ますと」
「ああはなるまい、ですね」
「そう思うので」
 だからだというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「はい、反面教師もです」
「見るべきですね」
「世の中色々な人物がいて」
 そしてというのだ。
「尊敬出来る人もいれば」
「絶対になってはならないと思える人物もいる」
「そうのなってはならない人こそです」
 まさにというのだ。
「反面教師で」
「ああはなるまいですね」
「そう思えば」
 それでというのだ。
「そこから精進も出来るので」
「いいですね」
「悪い人を見ることも」
「ああはなるまいと思って」
 そうしてというのだ。
「精進、自らを律することが出来るのですから」
「いいですね」
「世の中質のいい人ばかりか」
「そうではないですね」
「善人もいれば悪人もいる」
「そして悪人もまたためになる」
「見る人にとって」
 そうなるというのだ。
「全く以て」
「全くですね、それでなのですが」
 グリーニスキーは他の三人にこう話した。
「このことは四国共申し継ぎで」
「そうなりますね、ただ中央政府の国防政策は」
 それ自体がとだ、伊東はグリーニスキーに話した。
「常にです」
「我々にとってですね」
「攻撃材料ですので」
「サハラとのことも」
「何かあれば」
 その時にというのだ。
「後世の政治家達も」
「それぞれの国の」
「動くと思います」
「その時はですね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「一つ気になることは」
 それはというと。
「中央政府が万全の備えをしますと」
「その時はですね」
「連合の安全は守られるとして」
 それはいいとして、というのだ。
「我々としては中央政府への攻撃ポイントがです」
「なくなりますね」
「それがです」
 どうにもというのだ。
「困りますね」
「国防は保証されるとして」
「それでもです」
「攻撃ポイントがないと」
「そこは困りますが。ただ連合では軍事は」
 国防も含めてだ。
「さして重要ではないので」
「他国に比べると」
「ですから」
 それ故にというのだ。 
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