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星河の覇皇

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第八十一部第四章 一日のうちにその四十

「行うか」
「そうしましょう」
「他の星系もな」
「開発が必要な星系に」
「再開発を行ってだ」
「経済を活性化させて」
 そうしてというのだ。
「その減速をです」
「防ぐとしよう」
「それでは」
「全体的な減速だが」
 連合全体のというのだ。
「それをだ」
「開発で、ですね」
「経済を動かしてな」
「いつも通りですね」
「減速を逆にしていこう」
「そうですね、しかし」
 ここでだ、キロモトはこうも言った。
「経済対策もな」
「はい、開発と開拓出来る余地があれば」
「楽だな」
「経済を動かす余地があり」
 アッチャラーンも言うことだった。
「そしてです」
「予算もあればな」
「その経済政策を行える」
「そうであるとな」
「容易ですね」
「古典的な経済政策だがな」
「ケインズからの」 
 こうした経済を活性化させるそれはというのだ。
「そして基本は自由経済として」
「中小企業の保護も行いつつな」
「そしてカルテルやコンツェルンもです」
「過度な巨大化は法律的に防いでいく」
「そうしていきますと」
「おかしな競争もなくな」
 競争は資本主義の基本だ、だがそれが歪になるとそこから経済がおかしくなるということからの政策だ。
「順調にいけるな」
「はい、言うなら連合はです」
 アッチャラーンはまたキロモトに話した。
「高度成長期がです」
「長い間続いているな」
「千年の間」
「だから経済政策もな」
「発展を考えればよく」
「成長していっているな」
「経済の減速もです」
 今の懸念材料であるこれもというのだ。
「開発や開拓で、です」
「済むな」
「そう思うと停滞している状況は」
「高度成長が終わっている等な」
「この間までのエウロパの様な」
「拡大しにくい状況になるとな」
「こうした経済政策もです」
 それはというのだ。
「容易ではなくなります」
「そうだな、あとはバブル経済だな」
 その国の実態よりも経済が大きくなり過度な成長が止まらなくなる状況だ、尚連合も何度もバブルの状況になったことがある。
「そうならない様にな」
「気をつけるべきですね」
「経済の減速は防ぐべきだが」
 それでもというのだ。
「経済が過熱してな」
「バブルになりますと」
「それを収めることも大変だ」
「膨らんだ経済を穏やかに鎮める」
「そうしないといけないからな」
「急に縮めても」
 これは一九九〇年代の日本であったことだ、当時の大蔵大臣そして大蔵省がマスコミの言うことを鵜呑みにした政策を執って失敗したのだ、尚このことでマスコミは例によって一切責任を意識していなかった。 
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