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星河の覇皇

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第八十一部第四章 一日のうちにその十九

「それでいいんだ、まあ大国にしても」 
「アメリカや中国の様な」
「そんな国でもサハラやマウリアにはね」
「力は入れていないですか」
「そうだよ、連絡係か精々在留している市民がいれば」
 その場合はというのだ。
「その人達を保護しないとね」
「国家として」
「それは国家の義務だから」 
 絶対のというのだ。
「だからね」
「そうしたことはですね」
「ちゃんとしないといけないし」
「大国の人達は」
「人も多くてね」
 このことからもというのだ。
「サハラに行く人達もいて」
「戦乱の続いたこのサハラに」
「色々な目的でね」
「お仕事以外にもですね」
「観光で行くとかも」
「このサハラに」
「そうした人もいてね」
「あの、サハラよりも」
 ボーイはサハラの者として話した。
「どう考えても」
「連合の方がだよね」
「観光に行ける場所多いですよね」
「僕は旅行の趣味はないけれど」
 それでもとだ、スクはボーイに答えた。
「やっぱり連合はね」
「観光も、ですね」
「そこでも、って言ったね」
「はい、豊かな国ですよね」
「このことは否定しないよ」
 絶対にというのだ。
「このサハラより遥かにね」
「総生産はサハラの六百倍ですね」
「サハラ全土を合わせたのよりもね」
「それだけあるから」
 それでというのだ。
「やっぱりね」
「連合は豊かで」
「それで観光もね」
 この産業もというのだ。
「かなり凄いよ」
「そうですよね」
「あと実はね」
「実は?」
「サハラでの仕事は連合ではもう相当ハイリスクな」
 そうしたというのだ。
「命懸けのギャンブルだとね」
「思われていますか」
「それで観光は連合各国の方が遥かに凄くて安全だけれど」
「サハラにもですか」
「行く人いるけれど」
 それでもと言うのだった。
「もう相当なね」
「もの好きですか」
「だってサハラへの観光は会社の方も」
 観光会社の方もというのだ。
「命の危険があるってね」
「そう警告していますか」
「絶対にね」
「戦乱のせいですね」
「うん、戦乱に覆われていて」
 それでというのだ。
「連合より遥かに治安も悪いから」
「連合もテロリストや海賊には」
「悩んでいるけれど」
 今もだ、かなり掃討したがそれでも完全には減っていないのだ。 
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