| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十一部第四章 一日のうちにその十七

「ナウルなんてそれこそ」
「小国で」
「もうアメリカや中国から見れば」
 連合の大国と言われる国から見ればというのだ。
「百分の一もない」
「そんな国ですか」
「そうだよ、ああした国をサハラだとオムダーマンとかティムールとしたら」 
 そうした規模の国ならというのだ。
「もう一星系っていう」
「そんな感じですか」
「そのレベルの小国だよ」
「星系一個だといいですよ」
 ボーイはスクにこう返した。
「サハラならまだ」
「ああ、サハラは星系の中でもね」
「惑星とかに国が合って」
「それで争ってきたね」
「星系で統一されていないことも」
 それもというのだ。
「普通でしたよ」
「連合ではね」
 スクはボーイに連合の話をして返した。
「国家はね」
「最低でも星系ですか」
「一つの星系があって」
 それでというのだ。
「それが最低基準で」
「なら幾つもの惑星や衛星が」
「あるんだ」
 その領土にというのだ。
「最初からね」
「それはいいですね、ではナウルも」
「一個だよ」
 あくまでというのだ。
「星系がね」
「それで連合ではですか」
「そうした小国もあるんだ、星系を何千何万というか」 
 それこそというのだ。
「とんでもない位に持っている」
「そうした国もありますか」
「そのアメリカや中国だよ、ロシアなんて」
 スクはこの国の名前も出した、連合で最大の星係数を持っている国である。
「僕達から見れば」
「それこそ」
「そう、もう夢みたいな」
「そんな大国なのですか」
「そうだよ、それでナウルは」
 スクはあらためて自国の話をした。
「ほんの小国で」
「それで、ですね」
「もう人口も少ないし」
「何百億とかもですね」
「いないよ」
 それこそというのだ。
「とてもね、江戸時代の日本で言うと」
「ああ、連合に近い形だったという」
「三百以上の藩が国で」
 それでというのだ。
「それでね」
「ナウルは藩で言うと」
「一万石ぎりぎりみたいな」
「そんな国ですか」
「案外連合にはそんな国が多いんだ」
 小国がというのだ。
「三百以上の国の中でね」
「そうだったのですか」
「サハラでは連合の国というと」
「それはもうアメリカや中国や日本や」
 ボーイはすぐにこうした国々の名前を出した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧