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星河の覇皇

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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その三十四

「それで、です」
「私は痩せていてですか」
「血糖値もです」
 糖尿病の基準となるそれもというのだ。
「低いです」
「そうですね」
「ただ。血糖値は」
 秘書はこちらの話を詳しくした。
「どうしても」
「それは、ですね」
「はい、糖尿病ではないですが」
 このことは事実であるが、というのだ。
「それでもです」
「決してですね」
「健康的とはです」
「言えない数値ですか」
「高いです」
 血糖値、それがというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「ご注意を」
「そうですね、やはり」
「内相の甘いものについては」
「極端ですか」
「はい、甘党の中でも」
 連合でよく知られているこのことはというのだ。
「相当なので」
「それで、ですね」
「少しでも油断されると」
「糖尿病ですね」
「そうなる恐れがあります」
「やはりそうですね」
「今は完治しますが」
 糖尿病もそうした病気になっている、医学の進歩はそちらにも及んでいるのだ。
「ですが」
「それでもですね」
「ご注意を」
「成人病は完治してもですね」
「まずならないことがです」
 何といってもというのだ。
「第一です」
「そうですね」
「はい、肥満もですが」
 金が太らない体質でもというのだ。
「やはりです」
「何といってもですね」
「まずはです」
「健康管理として」
「最初からです」
「そうならないことですね」
「かつてのアメリカですが」
 間違ってもこの時代のアメリカではない、二十世紀後半から二十一世紀にかけてのアメリカの話である。
「かつて肥満している人は出世しない」
「そう言われていましたね」
「これは一見偏見でしたが」
 身体的特徴に対するだ、肥満という。
「その実はです」
「肥満の度合いの問題でしたね」
「アメリカの肥満は極端でした」
 二十世紀後半から二十一世紀にかけてのそれはというのだ。
「文字通り腹部の脂肪が膝まで垂れ下がる」
「そうしたですね」
「顔が親指の様になる」 
 首にかけてである、秘書はこうも言った。
「その様名です」
「あまりにも極端な脂肪で」
「それで、です」
「そこまでの肥満なら」
 金はスンドゥプ韓国の餅を食べつつ言った。
「健康どころか命にです」
「関わりますね」
「ですから」
「はい、当時のアメリカではです」
「そう言われていましたね」
「肥満は自分の健康管理も出来ないと」
「それは並の肥満ではなかったので」
 肥満にも程度があるということだ。 
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