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星河の覇皇

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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その三十五

「幾ら何でも命の危険がある様な」
「健康を害するどころではなく」
「そこまでの肥満なら」
 どうしてもというのだ。
「そうみなされてです」
「出世出来ませんでしたね」
「実際極端な肥満は」
 ここで言う腹の脂肪が膝まで垂れ下がり顔が親指の様な形になるまでに至ってしまえばというのだ。
「命に関わります」
「今の時代はそこまで太っている人は」
「ごく稀ですね」
「はいそれこそいれば」
 そうならというのだ。
「ニュースになります」
「左様ですね」
「俗にビア樽と呼ばれる」
「そうした肥満は」
「ニュースにすらなります」
 連合では実際にそうである。
「極端過ぎると」
「そうした肥満だったからです」
「当時のアメリカでは問題になっていますね」
「極端過ぎたので」
 当時のアメリカ人の肥満はだ。
「問題だったのです」
「普通の肥満ならですね」
「まだいいです」
 肥満は肥満でもというのだ。
「お腹が多少出ている様な」
「それ位なら」
「内相はそうでもないですが」
「実は脂肪率は」 
 金は自分のそれの話もした。
「普通です」
「ずっとですね」
「はい、こうした食生活でも」
 それでもというのだ。
「私はです」
「肥満されていないですね」
「この通り、ただ」
「はい、血糖値はです」
 秘書はまたこちらの話をした。
「高めなのは事実で」
「気をつけるべきですね」
「くれぐれも。甘いものは確かに口に優しいですが」
「それが、ですね」
「甘い毒と言うべきか」
「健康については」
「過ぎて。若し内相が運動と激務を止められますと」
 その時はというのだ。
「すぐにでもです」
「肥満とですね」
「糖尿病がです」
「待っていますね」
「内相は確かに太られる体質ではないですが」
 それでもというのだ。
「極端に甘いものがお好きなので」
「肥満もですね」
「恐れがあり」
 そしてというのだ。
「特に糖尿病です」
「その危険がですね」
「おありです」
 実際にというのだ。
「そのことはご了承下さい」
「わかりました。ですが」
 それでもとだ、金はキムチを食べてから応えた。この時代でも韓国料理には絶対と言っていいまでに欠かせないものだ。
「私にとっては」
「甘いものはですね」
「最大の生きがいです」
 そうしたものだというのだ。
「子供の頃より」
「それで召し上がられて」
「飲むものも」
 こちらもというのだ。 
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