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星河の覇皇

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第八十一部第三章 無関心でいられる訳その十三

「そしてね」
「陛下もですね」
「そうよ、そしてね」 
 それでというのだ。
「日本がそうなるとね」
「それならですね」
「他国の国家元首もね」
「続きますね」
「日本の国力は連合各国で第三位よ」
 米中に続いてそうなっている、ただこれは今の時点で長い間ロシアと第三位の座を競り合っていて四位だったこともある。
「けれど権威はね」
「それは、ですね」
「第一よ」
 それになるというのだ。
「まことにね」
「左様ですね」
「だからね」
 それでというのだ。
「陛下が即位式に参列されたら」
「他行の国家元首の方々も」
「続くわ」
「国王も大統領もですね」
「そしてエチオピア皇帝も」 
 連合のもう一人の皇帝もというのだ。
「ひいては宗教の違いを越えて」
「ローマ教皇も」
「そうなるわ、そうしてね」
「即位式で礼儀を見せてくれたので」
「これは連合全体がだけれど」
 それでもというのだ。
「日本に対してね」
「サハラは好感情を抱いてくれますね」
「好かれるに越したことはないわ」
 各国にしてもというのだ。
「そのことはね」
「そうですね、外交は」
 小柳も応えることだった。
「まずはです」
「好意を持たれるとね」
「やりやすいですね」
「人間関係もそうだけれど」
「国家と国家の関係も同じですね」
「敵に対してはね」
 どうしてもというのだ。
「相手も警戒するから」
「やりにくいですね」
「そうよ、だからね」
「サハラに対してもですね」
「好感を持たれることよ」
 このことが重要だというのだ。
「何といってもね」
「だからこそですね」
「即位式の時は」
「帝にですね」
「行って頂くということでね」
「お話を進めていきますね」
「その時はね、それでね」 
 伊東は小柳にさらに話した。
「ここで問題なのは」
「それは、ですか」
「何時かよ」
 即位式、それがというのだ。
「それが問題よ」
「オムダーマンが勝利を収めるにしても」
「それが重要だけど」
「それは、ですか」
「わからないわ」
 どうにもとだ、伊東はこのことについては要領を得ない感じになっていた。
「残念ながらね」
「時期まではですね」
「統一してからになるけれど」
「その統一がですね」
「何時になるかはですね」
 このことはというのだ。 
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