| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十一部第三章 無関心でいられる訳その五

「享受する様にする」
「それぞれの国情も見て」
「例えばオーストラリアが一番大きい」
 三国の中でというのだ。
「ならだ」
「オーストラリアがですね」
「一番利益を得てだ」
「あの国は満足しますね」
「そして我々とパプワニューギニアはな」
 この二国はというと。
「人口が少なくだ」
「国家の規模も小さいので」
「オーストラリアと比べるとな」
「だからですね」
「パプワニューギニアの考えは今はわからないが」
 それでもというのだ。
「ここはだ」
「オーストラリアの顔をですね」
「ある程度立ててな」
 そうしてというのだ。
「一番多くの利益をだ」
「あの国にですね」
「渡そう」
「その様にバランスを取りますね」
「そうだ、そしてだ」
「我が国とパプワニューギニアは」
「その後だ」
 オーストラリアの次にというのだ。
「それ位のバランスでだ」
「話を整えていきますね」
「そうしていこう」
「それが首相のお考えですね」
「そうだ、それとだ」
 オルコットはホルンにさらに話した。
「外相はオーストラリア政界にパイプがあるな」
「はい、それなりに」
 すぐにだ、ホルンはオルコットのその問いに答えた。
「親しい議員、そして官僚にもです」
「いるな」
「友人が」
「その彼等からも話を聞いているか」
「そのうえで今考えていますが」
「それは私もだ、私自身もだ」
 オルコットもとだ、自分から話した。
「オーストラリア政界にはな」
「官界にもですね」
「そして財界にもな」
 そうした各界にというのだ。
「やはりだ」
「パイプがありますね」
「やはり兄弟国でな」
 地球にあった頃からの付き合いでというのだ。
「交流は今も深いしな」
「だからですね」
「あの国とは私もな」
「パイプをお持ちで」
「そこからもだ」
「お話をしていかれますね」
「そうだ、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「三国がな」
「後でしこりを残さない位に利益を得て」
「そしてな」
「三国がですね」
「和をより深められる位にな」
 その程度でというのだ。
「話を整えよう」
「それでは。あとパプワニューギニアについては」
「わかっている、外相はあの国にもだな」
「交流があります」
「ではその交流をだ」
 そこにある人間関係をというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧