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星河の覇皇

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第八十一部第二章 軍事の素養その二十

「それは自身の横暴に使うものではない」
「そこから何を果たすのか」
「それが大事ですね」
「よく階級社会にはいますが」
「下の者への横暴のみに使う輩は」
「それはまさに小物だ」
 また言うのだった。
「だから私は暴力も否定してだ」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「この国もですね」
「変革されていきますね」
「革命を進めていかれますね」
「アウトカーストの革命をな、だが何度も言うが」
 今度はその革命のことを話すのだった。
「私はだ」
「はい、革命でもですね」
「それは急がない」
「そして暴力も用いない」
「左様ですね」
「フランス革命やロシア革命が何を生んだか」
 その暴力を用いた革命はというのだ。
「歴史にあるな」
「はい、多くの血が流れてです」
「ジャコバン派や共産党という異形の者達も出ました」
「そのことを見ますと」
「急激な革命はよくないですね」
「そこに暴力が伴えば尚更ですね」
「破壊も必要だ」
 これはヒンズー教の考えだ。創造、調和、破壊のサイクルであり世界はその中で動くという考えであるのだ。
「時にはな、しかしな」
「閣下は破壊を担う方ではないですね」
「創造ですね」
「ご自身はそれだと思われていますね」
「左様ですね」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「私もだ」
「この革命もですね」
「何があろうともですね」
「暴力は用いられず」
「急激ではなく」
「順序よくですね」
「進めていく、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「マウリアを変革してな」
「我々アウトカースト層もですね」
「権利を得ていく」
「そうしていくのですね」
「そうだ、それが私の革命だ」
 まさにというのだ。
「それでだ」
「では我々も」
「その閣下と共にです」
「革命を進めていきます」
「これより」
「そうだ、無血革命をだ」
 これがジャバルが言う革命だった。
「進めていこう」
「国家は乱れず、ですね」
「犠牲者も出ることなく」
「そしてことが進んでいく」
「そうした革命ですね」
「連合は選挙で国が変わる」 
 この国のことも言うのだった。
「急激ではないがな」
「選挙で政権が交代し」
「そうしてその政権の政策で、ですね」
「国が変わっていっていますね」
「千年の間そうですね」
「そうして国が動いていますね」
「百年前の連合と今の連合は別の国だ」
 そう言っていい位まで違うというのだ。 
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