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星河の覇皇

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第八十一部第一章 全戦線でその六十一

「現実としてな」
「それは出来ない」
「連合と和することもな」
 これもというのだ。
「出来ないからな」
「それならですね」
「ここはだ」
「軍事費はですね」
「多いままにする」
 そうしなければならないからだというのだ。
「そしてだ」
「兵器もですね」
「いいものにしていく、そして減額はな」
 軍事費のそれはというのだ。
「エウロパの経済成長と比例してな」
「増額していきますね」
「それを続けていってだ」
 そしてというのだ。
「何時か連合以上の軍隊にする」
「その為に」
「軍事費の増額は続ける」
 今もというのだ。
「ではいいな」
「わかりました、それでは」
 フェルゼンも納得した、そしてだった。
 ギルフォードはカミュ達とさらにエウロパの政治のことを話していった、彼はサハラのことを聞いても今は自国のことを第一に考えていた。そうしてこれからのエウロパのことも考えていっていた。だが。
 夜になるとだ、彼は深夜まで仕事をしていたがこの日の分を終えて官邸のプライベートの場所に入ってだった。
 出迎えた妻に笑顔でこう言った。
「では今からな」
「ご入浴ですね」
「それをしてな」
 そしてと言うのだった。
「それからだ」
「お休みになられますね」
「休める時は休む」
「そうしてこそですね」
「ことを果たせるからな」
 それでとも言うのだった。
「だからだ」
「ここはですね」
「休んでだ」
 そしてというのだ。
「また明日だ」
「ご政務に励まれる」
「そうする、休まず働ける者なぞだ」
「この世にはいないですね」
「そうだ、それは私もでだ」
「今日のお仕事が終わったので」
「休む、では今からな」
 妻にあらためて言った。
「まずはな」
「お風呂にですね」
「入ろう、風呂は朝にも入っているが」
「夜もですね」
「入っている、やはり風呂はな」
「疲れを癒してくれますね」
「睡眠とこれはな」
 どうしてもという口調で言うのだった。
「欠かせない」
「そしてお食事もですね」
「そうだ、今宵はカレーだったが」
「マウリアの方々と」
「実によかった、やはり生活はな」
「充実してこそですね」
「政務に影響してだ」
 そしてというのだ。
「その政務をよくする」
「充実した生活こそが」
「これが悪いとだ」
 生活、それがというのだ。 
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