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星河の覇皇

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第八十一部第一章 全戦線でその六十

「充分だ」
「左様ですね」
「だからだ」
「あの国は予算は」
「内政にかなり使えてだ」 
 そしてというのだ。
「順調に豊かになっていける」
「実際に連合は」
「経済成長がだ」
「続いていっているな」
「二桁成長はです」
 つまり十パーセント以上の経済成長がというのだ。
「必ずですから」
「一年辺りな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「それだけを見ましても」
「連合の様に予算を使えればな」
「軍事費は最低限にして」
「それが理想だ、だが我々もな」
「今の状況で、ですね」
「一年辺り十五パーセント以上の成長が出来ている」 
 これは実際のことだ。
「私の政策でな、しかしな」
「今総統が申し上げられた通り」
「そうだ、私自身がな」
「国家主導の強力なもので」
「国家社会主義や共産主義の様のな」
 自分でまた言うのだった。
「そうしたな」
「本来の資本主義とはですね」
「離れたものだ」
「だからですね」
「やがてな」
「本来の経済の在り方に戻しますね」
「資本主義のな」
 それにというのだ。
「戻す、やがてな」
「左様ですね」
「それでだ」
 また言うのだった。
「その時期も見計らっているが」
「今はですね」
「このまま推し進めている」
 今の政策をというのだ。
「そうしていく」
「それでは」
「だが軍事費はな」
「それはですね」
「連合と対するには」
 それにはというのだ。
「軍事費はな」
「どうしてもですね」
「減らせない」
 これはというのだ。
「絶対にな」
「それも現実ですね」
「軍事費は必要だからだ」
 その国がそう認識してというのだ。
「置かれるからな」
「だからですね」
「我がエウロパもだ」
「実際にですね」
「今の様な軍事費でだ」 
 それでというのだ。
「これからもだ」
「連合に備えなければならないですね」
「それが現実だ」
 エウロパのというのだ。
「残念だがな」
「巨大な連合が相手だからこそ」
「それは卿もわかっているな」
「はい」
 まさにという返事だった。
「私も」
「そうだな、削減したくとも」
 それでもなのだ。 
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