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星河の覇皇

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第八十一部第一章 全戦線でその五十九

「そうすれば発展もする」
「連合の様に容易に」
「だからですね」
「閣下にしましても」
「今確かに我々は発展をしている」
 復興からそれに帰ったというのだ。
「しかしかなり強引にだ」
「それをさせていますね」
「実際に」
「公共事業等を強力に推し進め」
「それを行っていますね」
「それはだ」
 実はというのだ。
「途中で通常のものに切り替える必要がある」
「この様な国家主導の政策は」
「資本主義出来な政策にですね」
「今の政策は国家社会主義か共産主義のものだ」
 ギルフォ―ドの経済政策はとだ、自身で言った。
「国家経済を統制してだ」
「国家が完全にですね」
「そうしてですね」
「経済復興と発展を推し進める」
「このことは」
「あくまでだ」
 ギルフォードは強い声で言った。
「一時的なものだ、まことに理想はな」
「連合の様にですね」
 ここでまたフェルゼンが言った。
「内政に専念する」
「予算もな」
「そうすべきですね」
「内政は返ってくる」
「その支出が」
「あくまでもまともに行えばだが」
 この前提があるがというのだ。
「それでもだ」
「支出の分国家に返ってきます」
「それもより多くなってな」
「だから内政にですね」
「私も使いたい」
 その予算をというのだ。
「やはりな、そしてだ」
「教育と福祉にも」
「我々は今もかなりの予算を割いているが」
 この二つの分野にというのだ。
「しかしだ」
「出来ればですね」
「今以上にだ」
「連合の様にですね」
「予算を投入したい」
「やはりそうですね」
「あの国は巨大でだ」 
 それでというのだ。
「しかも軍事費はな」
「巨大であるが故に」
「あの国にとって最低限の軍備でだ」
「他の国を圧倒していますね」
「国防どころかな」
「他国をですね」
「全て制圧出来るまでだ」
 エウロパだけでなくマウリア、サハラをというのだ。
「百三十億の軍人がいるからな」
「それだけいれば」
「例え弱兵でもだ」
 連合軍の将兵達がそうであってもというのだ。
「装備もいいしな」
「戦術戦略次第では」
 今度はアランソが言ってきた。
「サハラもマウリアもですね」
「そして我がエウロパもな」
「制圧出来るので」
 それで、というのだ。
「軍備はです」
「あの国にとって最低限でだ」
 まさにその程度でというのだ。 
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