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星河の覇皇

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第八十一部第一章 全戦線でその十六

「ダブルスパイにしてな」
「情報収集を行いますね」
「そうもしていく、いいな」
「わかりました」
 モンサルヴァートは工作機関もその中にある軍の責任者としてモンサルヴァートに応えた、そのうえでギルフォードにこの話もした。
「サハラの戦局ですが」
「ここから一気にだな」
「はい、オムダーマンに流れ」
 そしてというのだ。
「そこからです」
「一気にだな」
「オムダーマンがです」
「サハラを統一するな」
「今日会戦に勝利していますが」
「今日中には」
「オムダーマンは全戦線で攻撃に移るでしょう」
 こう話した。
「そしてです」
「全戦線で潜水艦を使うか」
「今ならです」
「ティムール軍は潜水艦への対策を立てられないからな」
「その隙を衝いて」
 そしてというのだ。
「攻めるでしょう」
「そうしてくるか」
「はい、そして」
「オムダーマン軍は戦線つまり国境を突破してだな」
「そこから攻勢に出て」
「その攻勢で勝利を掴む」
「戦争自体の」
 まさにというのだ。
「そうしてきます」
「そうなるな」
「一回の勝利がです」
 オムダーマン軍から見たらこうなる、これがティムールから見れば一回の敗北となる。それは表裏一体なのだ。
「まさにです」
「戦争全体のだな」
「勝利になるので」
 だからだというのだ。
「この度はです」
「オムダーマン軍が戦争に勝つか」
「そしてサハラの統一は」
「オムダーマンが為すな」
「確実に」 
「そうした勝利だな」
「はい、サハラの戦乱の歴史はです」
「遂に終わるな」
「そしてです」
「サハラは一つの国になるか」
「アッディ―ン大統領も皇帝になります」
 彼はそうなるというのだ。
「ここから」
「そうなるな」
「サハラを治める」
「二千億の上に立つな」
「そうなります」
「二千億の統一国家か」
 ギルフォードはそのサハラについて述べた。
「そうなるとな」
「非常にですね」
「若しエウロパの敵になればな」
「連合程ではないにしても」
「脅威だ」
 それに他ならないというのだ。
「だからな」
「サハラに対しては」
「連合との敵対関係は変わらない」
 それはというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「サハラとは北方進出から敵対関係となっているが」
「今はですね」
「我々はサハラから出た」
 もっと言えばエウロパ戦役の時に撤収している。 
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