| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十部第四章 万能の天才その四十九

「マウリア軍の最高司令官になるとな」
「軍隊を知らねばなりませんね」
「そしてそのうえで、ですね」
「動かしていきますね」
「そうなりますね」
「そうなるからだ」
 それだけにというのだ。
「私は軍隊を知る為にだ」
「マールボロ議員ともお話されましたね」
「エウロパ軍元帥であられたあの方と」
「そうされましたね」
「軍事を学ぶ為に」
「そうした無論彼以外にもだ」
 マールボロだけでなくというのだ。
「様々な軍人や軍事学者とも話をしていて本も読んでいる」
「連合の軍人ともお話されていますね」
「そしてマウリア軍とも」
「そうされていますね」
「そうだ、知らないならばだ」
 どうすべきかもだ、ジャバルは言うのだった。
「答えは一つだな」
「はい、学ぶことです」
「それだけです」
「ただそれだけのことです」
「そうだ、だから私は今だ」
 まさにというのだ。
「学んでいるのだ」
「左様ですね」
「そして学ばれたそのことをですね」
「今後に活かしていかれますね」
「そうされますね」
「そのつもりだ、学んでだ」
 その様にしてというのだ、ジャバルの目には強い決意そして向上心があった。そのうえで言うのである。
「身に着けてだ」
「そうしてですね」
「軍を動かされますね」
「国家主席になられれば」
「そうなる、そしてアウトカースト層をだ」
 即ち自分達をというのだ。
「軍隊に入れてだ」
「そうしてですね」
「そのうえでそちらでも社会進出をされますね」
「そうしていかれますね」
「そうだ、そうしてだ」
 その様にしてというのだ。
「我々の望みを適える」
「アウトカースト層の社会進出」
「それを果たされますね」
「軍隊においても」
「そうされますね」
「既に多くの官公庁でそれが進んでいる」
 ジャバルが強力に推し進めている、アウトカースト層の官吏達をその能力に相応しい立場に就任させているのだ。 
 それは警察や消防署にも及んでいる、アウトカースト層にはそうしたことを担う層も存在しているからだ。
 だがクシャトリア、武人つまり軍人の層となる彼等がほぼ独占している軍隊はというのだ。
「軍だけは出来ていないからだ」
「それで、ですね」
「そこを改革されていかれますね」
「これからは」
「そうしていきますね」
「そうだ、だからだ」
 それ故にというのだ。
「アウトカースト層の武装階級をだ」
「警察とはまた別の」
「彼等を入れていきますね」
「そうしていかれますね」
「今は警察扱いだが」
 そして警察に組み込まれているのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧