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星河の覇皇

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第八十部第四章 万能の天才その四十二

「誰でもです」
「好きなお店に入って食べる」
「そうすればいいですから」
「連合ではそうですし」
「ならです」
 連合の考えに従ってというのだ。
「構わないですね」
「全くです」
「ただ、エウロパではです」
「大使ともなれば」
「貴族かです」
「それなりの地位のあるとみなされるので」
 平民であってもだ、仮にも閣下と呼ばれる立場だからだ。
「その食事もです」
「格が求められて」
「そうしてです」
「食事に入るお店も」
「貴族、カーストで言うと高位の人が入る様な」
「そうしたお店ですね」
「そうなっています」
 まさにというのだ、そうした話をしつつまずはレタスとトマトを中心としたサラダを食べてブイヤベースを食べて。
 オードブルとなったがこのオードブルは。
 鱈のムニエルだった、トゥシーはそのオードブルを食べてから言った。
「これは」
「美味しいですね」
「はい、連合にあってもです」
「通用しますね」
「それだけ味です」
「確かに」
 ホーンもそのムニエルを食べつつ述べた。
「いい味ですね」
「味付けも焼き加減も」
「いいキッチンなのか」
 焼き加減はというのだ。
「いいですね」
「連合の様に」
「そして調味料も」
「マウリアのものでしょうが」
 それでもとだ、トゥシーもそのムニエルを食べながら言った。
「それでもですね」
「使い方が上手ですね」
「安いお店ですが」
 連合の者から見ればだ、連合の通貨であるテラはマウリアのルピーと比べてその経済力の差からかなり強いのだ。
「それでもですね」
「これだけの味なら」
「問題ないですね」
「充分な味です」
 二人でこう話す、そしてだった。
 今度はホーンからだ、こう言った。
「そういえば最近のマウリアは」
「ああ、色々変わってきていますね」
「目に見えて」
「そうですね、アウトカースト層の社会進出が進み」
「そうしてです」
「本当に変わってきていますね」
「どれだけジャバル副主席が健闘されているか」
 食べつつ敬意を込めてだ、ホーンは言った。
「わかりますね」
「全くです、優れた政治家であるだけでなく」 
 トゥシーもジャバルについて敬意を込めて話した。
「社会変革を目指されますね」
「革命家と言うべきか」
「そこまでの方ですね」
「そうした方がマウリアに出て」
 そうしてというのだ。 
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