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星河の覇皇

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第八十部第四章 万能の天才その四十一

「調味料や香辛料、冷凍食材をです」
「送ってきてくれますか」
「そしてお野菜や果物は」
 こちらはというと。
「ここで買っています」
「マウリアで」
「そうして自炊してです」
「暮らされていますか」
「実は大使館にいるのは私一人で」
「それはこちらもです」 
 ホーンも笑って応えた。
「外務省は連合の中には熱心ですが」
「マウリアやサハラについてはですね」
「他の国と同じく」
「人を雇って」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「行ってもらうという形で」
「大抵の国がそうですね」
「連合各国の外交は連合の中で、です」
「行うものですね」
「マウリアやサハラ各国には」
「大使は送っても」
「その大使だけです、大使館は一軒家で」
 そうした規模でというのだ。
「そこで一人暮らしです」
「本当にそこは同じですね」
「そしてこうしてお仕事で」
「外食に出てそこで会議をする」
「そうしたものですね」
「マウリアにいれば」 
 それでというのだ。
「毎朝マウリアの情勢を本国に知らせて」
「後は暇なものですね」
「給与はそれなりにあり」
「不自由しません」
 そうした暮らしであるとだ、二人で話した。そうしてだった。
 今度はホーンからだ、トゥシーに話した。
「私は料理が出来ないので」
「それで、ですか」
「いつもマウリアのスーパーでナン等を買うか」
「マウリア料理をですか」
「大使館兼自宅の近くにあるカリー屋に行ってです」
 そうしてというのだ。
「食べています」
「そうなのですね」
「何でも低いカーストのカリー屋で」
 ここでもカーストの話が出た、マウリアにいてはどうしてもこの階級制度のことは切っても切れないものがある。
「大使となればです」
「一応閣下と呼ばれますからね」
「入るべきではないとか」
「そう言われていますか」
「と、エウロパが言っていて」
 そしてというのだ。
「私はあちらに嘲笑と一緒に報告されているとか」
「そうですか」
「はい、ですが」
「お気にはですね」
「していません」
 全く、と言うのだった。
「そうしたことは」
「そうですね、その様なことは」
「気にしてもですね」
「意味がありません」
 全くとだ、トゥシーは述べた。 
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